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「米商〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

米商の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
時に土蔵を落して丸焼に成り、米倉孫右衞門、神田三河町に立退きまして商売替を致し、米商売を始めました処、案外の損を致しました、然《しか》るに又宝暦の六年は御案内の....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
刈り、昼は人並みに会所の役を勤め、晩は宿泊の旅人を第一にして、その間に少しずつの米商いもした。かみさんはまたかみさんで、内職に豆腐屋をして、三、四人の幼いものを....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
)通用の励行は新政府のきびしい命令であるが、こいつがなかなかの問題で、当時他領の米商人をはじめ諸商人どもは金札を受け取ろうともしない。風のたよりに聞けば、松本領....
宝石の序曲」より 著者:松本泰
る名前さえ虚僞か本当か分からない。 府下目黒町八四一番地、中山としというのは白米商であった。主婦は、 「波瑠子さんという方は一年ほど前に家の二階に下宿していた....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
、そなたも物産海産の方で、立派なのれんを持っていなさるお方――思惑《おもわく》の米商いが少しばかり痛手を負うたとて、世帯に何のかかわりがあるではなし――それに、....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
関係統制法案で一等損害を蒙ると考えたのは他ならぬ製糸業資本家だったのだし、それに米商人だって果して中小商業者につきるかどうか疑問なのだ。 統制法案の通過しなか....
食糧騒動について」より 著者:与謝野晶子
なった彼らの行為に対しては、これを救解すべき所以を知りません。 彼らの中には、米商の倉庫にある数百俵の米を海に投じもしくは焼き棄てた者さえあります。正気を乱し....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
米を理不尽に持行くもあり、或は代価も置かずして俵を奪ひ去るもあれど多人数なる故|米商客《こめあきうど》も之を支《ささ》ゆる事を得ず、斯《かく》の如くに横行して大....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 それよりも、駒井の心をひいたのは、まだ新しい羅漢様の一つに「元名《もとな》米商岡村ふみ」と刻まれた、その女名前が、妙に駒井の心をなやませました。 そこを....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
村の巡査駐在所へ自転車を飛ばした。 するとどうだろう、その途中、××屋という白米商の軒下をふと見ると、そこにちゃんと四俵の米が積まれている。今の今、誰かが売り....
撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
ッペルト。 朝鮮はその四年前に開国して、英国産の金巾《カナキン》を先頭とする欧米商品は日本商人の独占的仲介を経て釜山《ふざん》から、元山《げんざん》から、旧朝....
Moods cashey」より 著者:服部之総
る。神奈川の代りに幕府が提供した横浜村の居留地の開港式に列した外人は四十四名で、米商館はウォルシュ・ホール商会、英商館はジャーディン・マヂソンおよびデント商会に....
治郎吉格子」より 著者:吉川英治
年以上かかる。これから先、どうするつもりだい」 「父が丈夫なうちは、堂島へ出て、米商いをしていましたが、それも、相場に焦心って、資本も子も失くしたうえ、あの重病....