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米寿
「米寿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
米寿の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「服装に就いて」より 著者:太宰治
》の類の、私の姿が、商店の飾窓の硝子《ガラス》に写る。私の着物は、真赤に見えた。
米寿《べいじゅ》の祝いに赤い胴着を着せられた老翁の姿を思い出した。今の此のむずか....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
エ。五ツでござんす」 「ちとマセとるな。ようし、合格。その次」 「八十八歳」 「
米寿か。合格」 モロモロのものを駈りたてて行く戦争という屠殺場の凄味がアリアリ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
れから気の張がなくなったというのか、めっきり弱くなられましたが、三、四月頃からは
米寿の祝をして上げるといわれたのをひどく喜んで、いつもその気分でいられるのでした....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
山手に、横浜女学園と小学校を営んでおられる。――残り少ない学窓の友が、その先生の
米寿を祝おうというので、この三月十五日、まだ復興も遅く、敗戦国の傷痕まだらな山ノ....
「落日の荘厳に似る」より 著者:吉川英治
していた。いま思うと、さきおととしの昭和三十年の四月、松屋でひらかれた「横山大観
米寿記念名作展」でお会いしたのがさいごになった。その折、主催の朝日新聞社の企画で....