米搗き[語句情報] » 米搗き

「米搗き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

米搗きの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いだ米屋へ行った時に、おれの眼についたのは藤助という奴だ。越後か信州者だろうが、米搗きにしちゃあ垢抜けのした野郎だ。あいつの身許や行状を洗ってみろ」 「あいつが....
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
、先祖の霊牌を川へ流し、田畑を売りて大和、備前の本山へ納め、流浪して市街へ出で、米搗きなどして聊生《りょうせい》する者多く、病を治するとて大食して死する者あり、....
隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
るぐる雑巾がけをする。丹精な人は掃除にまで力を入れるのだ。 朝飯が済む。満蔵は米搗き、兄は俵あみ、省作とおはまは繩ない、姉は母を相手にぼろ繕いらしい。稲刈りか....
青い眼の人形」より 著者:野口雨情
サラ お屋根に サーラ サラ 雀も サーラ サラ お背戸で サーラ サラ 鼠の米搗き 鼠の米つき 鼠の米つき コラキタ コラキタ コラサノサ 一の臼に....
三郎爺」より 著者:宮本百合子
みようをして、小一里ある町まで、一日中に運び込んでしまった。 これにはさすがの米搗き男も、お前には、叶わないと云って舌を巻いたそうである。彼はもちろん、いい心....
小春の狐」より 著者:泉鏡花
しますの。」 「何と言って……その唄は?」 「極が悪うございますわ。……(太郎は米搗き、次郎は夕な、夕な。)……薄暮合には、よけい沢山飛びますの。」 ……思出....
身辺打明けの記」より 著者:宮本百合子
茶をずいぶん飲みます。御飯をたべるにも緑茶を飲み飲みたべるのです。ですから人に「米搗き」なぞとからかわれます。越後の米搗きはお茶を飲み飲み御飯をたべるのだそうで....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ざいますよ」 三助の米搗が説明するところによると、以前は、やっぱりこの地方で、米搗きが頼まれて越後の方からやって来たものだが、近頃になってこの藤尾村というのへ....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
が日雇いに来る時は燈を点じて米搗くことを許された。この例外の第二に依って、阿Qが米搗きに著手する前に台所で煙草を吸っていたのだ。 呉媽は、趙家の中でたった一人....
雪の日」より 著者:近松秋江
え。――そうして私、その手代が三日置きに廻ってくるような気がしましたよ。すると、米搗きの男なんかが、もう私の心持を知っていて、その男が来ると、姉さん来ましたよと....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
あった。穀粉の方は後に石臼を挽くようになっても、なお女性の労働であったけれども、米搗きは杵が大きな横杵に変ると、水車以前からすでに男に任せきりになって、その臼唄....