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米松
「米松〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
米松の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「衝突心理」より 著者:夢野久作
材会社用、新着のビック特製二|噸半|積ダブルタイヤで、横浜市外の渋戸材木倉庫から
米松を運搬すべく、交通の少い夜半に同国道を往復していたもので、損害といってはヘッ....
「一九二五年より一九二七年一月まで」より 著者:宮本百合子
髪濃く、まつ毛も黒く濃い。動物、舌たるいような口のききよう。発句、釣、低利資金で
米松の家を作ろうという。しきりに建築について研究し、 「あの柱の破れなんか、震....
「けむりを吐かぬ煙突」より 著者:夢野久作
るであろう。 昔風の鉄鋲を打ち並べた堂々たる檜造りの南堂家の正門内には、粗末な
米松の貸家がゴチャゴチャと立ち並んでいて、昔のアトカタもなくなっていることを……....
「魔都」より 著者:久生十蘭
い指輪がはまるようには出来ちゃいないんです。なにもかにも造作が違いまさア。古市が
米松なら、こっちは檜といったわけで、ひと眼で人違いだッてえことが判るんです。それ....
「きのこ会議」より 著者:夢野久作
初茸、松茸、椎茸、木くらげ、白茸、鴈茸、ぬめり茸、霜降り茸、獅子茸、鼠茸、皮剥ぎ茸、
米松露、麦松露なぞいうきのこ連中がある夜集まって、談話会を始めました。一番初めに....
「耳香水」より 著者:大倉燁子
妻君はこぼして居ました。 私は死人の方へ向いて一礼し、室を出ようとしました時、
米松の粗末なベッドの脚のかげに小さい白いものが落ちているのをチラと見ました。急い....
「ダルマ船日記」より 著者:山之口貘
アイビと言っている。アイビの優秀な物は、日本杉だそうだが、それは値が高くて多くは
米松を使っているという。ロープのことをモヤイと言い、モヤイを結えつけるための出臍....