» 米突

「米突〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

米突の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
は緑色の毛氈を敷いたように見えるから、よく方位を見定めておくとよい。海抜約二千|米突以上は、雑木次第に減じ、ミヤマカンバ、ミヤマハンノキ、ミヤマナナカマド等の粗....
寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
るか判らない。最初私は、そう思って滑り出したのだが、ところが、生垣に沿って五十|米突も進んだ処で、不意にその条痕は、なにか向うから来たものを避けるようにして二つ....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
誰れだろう?」 私は東屋氏を振り返った。が、彼はもう跫音などには頓着なく、五|米突ほど隔てた岸に立って、黒い粘土の上を指差しながら私へ声を掛けた。 「一寸見に....
闖入者」より 著者:大阪圭吉
大きく薄紫の富士山が、上段の夕空を背景にクッキリと聳え立ち、下段に目前五、六十|米突の近景として一群の木立が一様に白緑色で塗り潰されていた。画面も小さく構図も平....
白妖」より 著者:大阪圭吉
ーブになっている。Lの字を逆立ちさせたような矢標のついた道路標識を越して、二十|米突も走った時だった。なにを見たのか大月氏は不意にギクッとなって慌しく腰を浮かし....
奇巌城」より 著者:菊池寛
にてシュザンヌ嬢を縛り猿轡を嵌めておいて、レイモンド嬢を誘拐したり。邸より五百|米突の間は血跟が点々と落ち、なお附近に血染の襟巻が捨ててあった。これより見て、不....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
左は大明神山の急斜面が水際から例の屏風を押し立てているのであるが、此処では二百|米突もあろうと思う程の高さに切り立って、それこそ峻噌の大屏風だ。表面は縦横に襞を....
上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
スの他の山岳と比較すると、赤石山系の最高点、白峰の北岳などは、標高三千百九十二|米突《メートル》を有して、高さは槍ヶ岳を圧し、形容の尖鋭かつ峻直にして、威厳ある....
高山の雪」より 著者:小島烏水
いのは「越の白山」と古歌に詠まれた加賀(飛騨にも跨《また》がる)白山(二六八七|米突《メートル》)である。それから日本全国中、富士山に次いでの標高を有する、私共....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
の下に、菜の花が、いじけながらも、黄色に二株ばかり咲いていた、時は七月末、二千|米突の峠、針葉樹林の蔭で! 苔一面の幹を見せて、森の樹の蔭には、蘭が生え、シシ....
雪中富士登山記」より 著者:小島烏水
鉄の頸輪のように、噴火口を繞《めぐ》れる熔岩塊の最高点、剣ヶ峰――海抜三七七八|米突《メートル》まで登り切ると、北風は虚空の中を棒を振るようにヒュウヒュウ呻り声....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
たように、ドス黒く兀々として、穹窿形の天井を、海面から約一〇二四〇尺(三一〇三|米突)の高さまで、抜き出している。 穂高岳をめぐっている空気は、いつも清澄で、....
日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
景の最も著しい特色は、日本アルプス系の山岳と富士帯の火山と、錯綜して、各自三千|米突《メートル》前後の大岳を、鋼鉄やプラチナの大鎖のように、綯《な》い交《ま》ぜ....
火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
下位に落ちてしまった(あたかも日本最高の富士山が、久しく信ぜられていた三七七八|米突という高さが、最近実測の結果、たとい二米突ばかりにしてもかえって減少して、い....
空飛ぶ悪魔」より 著者:酒井嘉七
る」 「参加機は、この文字発見と同時に、水平飛行に移り、同標識を中心に直径二百|米突の円を三回連続して画く。第三回目の終りに、地上より第二の目的地を意味する詩、....