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「米食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

米食の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜の靴」より 著者:横光利一
ことだが、どんぶり鉢が炉端で転がる激しい音を立てたことがある。同時に、 「二升|米食うやつあるか。」と参右衛門は呶鳴りつけた。 訳を訊くと、次男の二十三になる....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
って、農業の機械化のお蔭などではない、と云うのである。 特に日本では、日本人は米食でなければならず、そして米作は水田に限るから、トラクターなどを農場に入れるこ....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
として、然も腹工合に最もよいと思われる、水辺に住む者はやはり風土の関係で肥膏なる米食がよいかも知れぬが、こういう平野に住む者には麦食が確かによろしい、食養学の上....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
味ある考えをのばさせます。しゃんとした理論の要求も要するにここのことですから。白米食を全廃せよ、いやそれは保健上有害である。では云々。そういう昨日、今日、うつる....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
は農家の娘が東京へ来れば白いお米がたべられると云ったのが、今は東京さいげば、南京米食わにゃならんぞい、ですからね。全然逆です。着るものだって、ちっとのお給金では....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ったのだそうです。汽車は石炭を運ぶために客車が減ります。お米は大分増収だそうで玄米食が再考究されています。今日は時雨《しぐ》れた天気で今もうそろそろ雨戸を閉める....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
ズキに砂糖をぶっかけてそれだけで一食すませることができる。実にカンタンであるから米食とアズキ食と一日交代にやったら、生命に別状もなく、アズキの日は手間が省けて助....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ともあるのである。 現に外国文化の影響は今日の食制の上に痛切な影を投じている。米食と並んで粉食がやがて国俗となろうとしていることである。外来の物を受け入れるに....
S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
服を含む)に限りこれを保存し得ること、男子は、部屋着のみとすること。 第二は、米食をさしあたり、現在の二分の一以下に減ずること。すなわち、残りは粉食とすること....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
得るをもって、その売りさばき方、従前に数倍すること。第二に、外国人の口に適せざる米食、米酒、醤油のごときは、まことに外国人の口に適せざるにあらず、ただその味に慣....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ら臼の中での仕事になっていた。記録の上にはまだ見当らないが、私は是が一つの正式の米食法であったろうかと思っている。現在伝わっているのは乳の不足な赤子などに、布で....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
物は段々少くなって来る。それのみでは到底生きて行く事が出来ぬ。しかも一方彼らとて米食の美味を覚えて来る。結局彼らは人形を舞わすとか、手品を使うとか、婬を鬻ぐとか....