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「粂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

粂の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
中、明神下の妹の家をたずねた。 「おや、兄さん。相変らずお暑うござんすね」と、お《くめ》は愛想よく兄を迎えた。 「おふくろは……」 「御近所のかたと一緒に太郎....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
それから八丁堀の旦那(同心)方のところへ歳暮にでも廻ろうかと思っていると、妹のお《くめ》が台所の方から忙がしそうにはいって来た。おは母のお民と明神下に世帯を....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
何者です」 「御承知ありませんか。普通は次郎兵衛と云い伝えていましが、ほんとうは《くめ》次郎という人間で……」 どちらにしても、私はそんな人物を知らなかった....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
貌《きりょう》は好し、年ごろの箱入り娘の肌ざわりはまた格別だからな。とんでもねえ《くめ》の仙人が出来上がったものだ。なるほど命賭けで荒熊にむしり付くのも無理は....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
一 文久元年三月十七日の夕六ツ頃であった。半七が用達から帰って来て、女房のお仙と差し向いで夕飯をくっていると、妹のおがたずねて来た。おは文字房という常磐津の師匠で、母と共に外神田の明神下に暮ら....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いるらしい天の河をながめていると、下から女房のお仙が声をかけた。 「ちょいと、おさんが来てよ」 「そうか」と、云ったばかりで、半七はべつに気にも留めないでいる....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ずける。こんなに焼けているとは思わなかった。浅草寺の観音堂もない、仁王門もない、の平内殿は首なし、胸から上なし、片手なしである。五重塔もない。 ◯吾妻橋のタモ....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
「菖蒲合仇討講談」で、合邦ヶ辻に亀山の仇討を綴じあわせたもの。俳優は関三に団蔵、三郎、それに売出しの芝翫、権十郎、羽左衛門というような若手が加わっているのだか....
半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
そこまで追廻したものらしい。キャッとそこで悲鳴を立てると、女は、宙へ、飛上った。の仙人を倒だ、その白さったら、と消防夫らしい若い奴は怪しからん事を。――そこへ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
引の子ではなかった。日本橋の木綿店の通い番頭のせがれに生まれて、彼が十三、妹のおが五つのときに、父の半兵衛に死に別れた。母のお民は後家を立てて二人の子供を無事....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
の石より白し秋の風 となっている。そうして、同じ那谷に同行した山中温泉の少年|之助、新に弟子になって、桃妖と称したのに対しての吟らしい。 湯のわかれ今宵は肌....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
火して全焼。幸いに怪我人少なし。 ○二月十九日、八代目岩井半四郎死す、五十四歳。三郎といいたる青年時代より、美貌を以て評判の高き女形なり。 ○六月、大阪の市川....
茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
葉である。茸訪問については屡々私は一人の案内者を伴うことがある。案内者の名を仮に吉と呼ぶ。幾春秋山中の日に焦かれた彼の顔は赤銅色を呈している。翁の面のようにも....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
てどうかにか息を吹き返したのである。それから又僕は家へ毎日のように遊びに来た「おさん」という人などは命だけは助かったものの、一時は発狂したのも同様だった(「お....
自来也の話」より 著者:岡本綺堂
譚話」――主なる役割は児雷也(団十郎)、妖婦越路、傾城あやめ、女巡礼|綱手(岩井三郎)、高砂勇美之助、大蛇丸(嵐|璃寛)などであった。 この脚色者は黙阿弥翁....