粉砕[語句情報] »
粉砕
「粉砕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
粉砕の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
の第二の打撃は、第一のそれよりも遥《はるか》に恐しい力を以て、あらゆる僕の理想を
粉砕した。が、それと同時にまた、僕の責任が急に軽くなったような、悲しむべき安慰《....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
いません。私が私の視覚の、同時にまた私の理性の主権《しゅけん》を、ほとんど刹那に
粉砕しようとする恐ろしい瞬間にぶつかったのは、私の視線が、偶然――と申すよりは、....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
時には私の憎みは、もう愛に変ってしまうだろう。若し憎みの故にその器を取って直ちに
粉砕してしまう人があったとすれば、その人は愛することに於てもまた同様に浅くしか愛....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
イューメルの五体が生命あるもののよりどころとなり得るためには、その前に一度微塵に
粉砕されなければならなかった。その目的のために特別な洞窟仕掛の粉磨水車が造られ、....
「金属人間」より 著者:海野十三
れとも生きていると思うか、どっちです」 「みなさんの調査では、針目博士はからだを
粉砕《ふんさい》して、死んだのだろうという結論になっていますね。ぼくもだいたいそ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
後から考えるのに、このときモンパパ号は突如《とつじょ》として大爆発を起し、船体は
粉砕し、一団の火光になって四方へとびちったのであった。わずか数秒間のすこぶる豪勢....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
て、いかなる戦車群、いかなる大艦群、いかなる武装軍も、たちまちこの回転弾のために
粉砕されてしまうというわけだ。この共軛回転弾によって破壊し得ないものは、この地上....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
になった。 坑道の入口はたたきつぶされ、変電所も動力室も事務所も、あとかたなく
粉砕されてしまった。坑道を通って外へ鉱石をはこび出すためのケーブル吊下げ式の運搬....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
さの爆弾になると附近に落ちたばかりで、爆発によって生ずる空気の圧力で大きい家屋も
粉砕してしまう。命中すると、丸ビルのような大建築物も
粉砕するという実に恐ろしいも....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
丈夫な硬質硝子でないと、本艦が二十インチの主砲をどんと一発放った時は、ばらばらに
粉砕してしまうからな」 川上機関大尉の眼がきらりと光った。 二十インチの主砲....
「空襲警報」より 著者:海野十三
艦隊発警報。――敵ノ超重爆撃機二機ヲ、遂ニ南方ニ見失エリ。他ノ一機ハ高角砲ニヨリ
粉砕シ、他ノ一機ハ海中ニ墜落セシメタリ。本艦隊モ駆逐艦一隻損傷ヲ受ケタリ」 「超....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
――(上人の手紙は取意の事)東京の小県へこの来書の趣は、婦人が受辱、胎蔵の玻璃を
粉砕して、汚血を猟色の墳墓に、たたき返したと思われぬでもない。 昭和八(一九三三)年一月....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
に入るの気鋒極めて鋭どく、一々の言葉に鉄槌のような力があって、触るる処の何物をも
粉砕せずには置かなかった。二葉亭に接近してこの鋭どい万鈞の重さのある鉄槌に思想や....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
どにたいして断固としてたたかわなければならない。われわれは昨年警職法改悪の意図を
粉砕した経験と成果をもっている。このエネルギーはいまなお国民一人一人の中に強く燃....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
殊にマントア要塞は頗る堅固でナポレオンはこの要塞を攻囲しつつ四回も敵の解囲企図を
粉砕、一七九七年二月二日までにマントアを降伏せしめた。 一九一六年ファンケルハ....