»
粒立
「粒立〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
粒立の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
から湧く泡の玉は特に数が多い。夜中に籠れる歇気を吐くのであろうか、夜中に凝る乳を
粒立たすのであろうか、とにかく、この湧玉をみて、そして峯を仰ぐとき、確に山の眼覚....
「ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
笑《おかし》がった。暫くは蕎麦の話が栄える。主人も蕎麦掻は食べる。ある時病気で、
粒立った物が食えないので、一月も蕎麦掻ばかり食っていたと云う。奥さんが、あの時は....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
眺めた刹那です。 「よッ。なにッ?」 さすがの退屈男もぎょッとなって、総身が粟
粒立ちました。 「寸志。糸屋六兵衛伜源七――」 あの男の名前です。今のさっき大....
「小爆発二件」より 著者:寺田寅彦
色を帯びていることであった。 高く上がるにつれて頂上の部分のコーリフラワー形の
粒立った凹凸が減じて行くのは、上昇速度の減少につれて擾乱渦動の衰えることを示すと....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
当へだたっていたが、高原の空気は澄み返り、雑音が雑《まじ》らないためでもあろう、
粒立って声が聞こえて来た。 とまたもや小一郎が、嘲けりの声を響かせた。「それ石....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
かせていた向日葵は、いつの間にか金の花びらをふるい落して、その跡にざらざらの実を
粒立たせているのが見える。立秋からもう十日も経っているのに、相変らず暑い。 K....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
意識が以前よりも、恢復されたがためであろう、そういう老人の講義の声が、紋也の耳へ
粒立って、今は聞こえて来るようになった。
「どうでもこれは誤まりではない、竹内式....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
実は田之助には、接触が少かったのである。明治十一年二十歳を越しても、源之助はまだ
粒立たぬ役をしていた。団十郎・菊五郎など役者揃いの千本桜の時に、立女形の岩井半四....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
えている。
冬は老いて衰えて
荒々しい山奥へ引っ込む。
そして逃げながらそこから
粒立った氷の一しぶきを、青み掛かる野へ、
段だらに痕の附くように蒔いている。
し....
「古事記」より 著者:太安万侶
でおられる時の名を底につく御魂《みたま》と申し、海水につぶつぶと泡が立つ時の名を
粒立《つぶた》つ御魂と申し、水面に出て泡が開く時の名を泡咲《あわさ》く御魂と申し....