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粗豪
「粗豪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
粗豪の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
少しも動きませんわ。ここへ来てからというもの、体身《からだ》中が荒彫りのような、
粗豪な塊《マス》で埋《うず》められてしまい、いつも変らず少し愚鈍ではございますけ....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
自由の世にてありき。 国権派の政治家、すなわち後の民選議院建白者は政策において
粗豪の嫌いなきにあらざれども、その気質は※儻正大を旨とし、学者の講談、志士の横議....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
が幼きころの紀念なり。カビネの一人撮しの軍服なるは乃舅片岡中将なり。主人が年若く
粗豪なるに似もやらず、几案整然として、すみずみにいたるまで一点の塵を留めず、あま....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、お附女中のおとのさんも、おおかめさんの近親であるから、おおかめさんの豪勢ぶりも
粗豪で異色があり、せまい小川湯は、たちまちこの一群に占領され特設のお風呂場のごと....