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粗鉱
「粗鉱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
粗鉱の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
筋骨が、投げ上げられて、空という空を突き抜いている、そうして深秘な碧色の大空に、
粗鉱を幅広に叩き出したような岩石の軌道が、まっしぐらに走っている。 日本北アル....
「女性の諸問題」より 著者:倉田百三
、やはり宗教心まで達しないと本当の光りを放つことは期待できない。霊性というものも
粗鉱や、粗絹のようなもので、磨いたり、練ったりしなくては本当の光沢は出ないもので....
「泉ある家」より 著者:宮沢賢治
の黄銅鉱《おうどうこう》や方解石《ほうかいせき》に柘榴石《ざくろいし》のまじった
粗鉱《そこう》の堆《たい》を考えながら富沢は云った。女はまた入って来た。そして黙....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、依然と五丈余の瀑布の下に打ちたたかれていたが、その肩から満身へ漲って来た力――
粗鉱のような若い生命の力は――決して、鞠の坪に佇んだ志賀寺の上人のように、死を願....