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粘力
「粘力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
粘力の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「党生活者」より 著者:小林多喜二
し一緒になってから笠原はそれに適する人間でないことが分った。如何にも感情の浅い、
粘力のない女だった。私は笠原に「お前は気象台だ」と云った。些細《ささい》のことで....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ロロにするにはヤマノイモ(一名ジネンジョウ)の方がまさっている。ナガイモの方には
粘力が比較的少なくて劣っている。そしてこのように生のまま食う根は他にはない。クロ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
かっている。 だが……さてだ。 ふしぎな夜の魅惑がそれを引きとめる。どうした
粘力だろう。あの女は魔か。――出て行けの、厄介者のと、癇だかく罵ったことばも、深....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
く「粘る」ところに先天的な特色があった。自分以上の力の者に向えば向うほど、その「
粘力」を出すのである。
もちろんこの時代の剣は、兵法として、手段は問わないので....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、紅、さまざまな花をもんで試みたが、どれも日光にあえば色を失うのみか、筆にかかる
粘力がない。 その中でも、割合に色素のありそうな、ぎらん草の花を選んで洞へ帰っ....