粛正[語句情報] »
粛正
「粛正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
粛正の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
ねえ」
去年ドン・バスの反ソヴェト陰謀が発覚してから、ソヴェトの全機構と党内の
粛正がつづけられていた。収賄、不正な資材や生産物の処分、意識的な指導放棄などが、....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
をする。その結果、朝鮮各道の警察、裁判所に厳重な達示が廻わって、銃砲火薬類取締の
粛正、不正漁業徹底|殲滅の指令が下る。しかも総督府から指導のために出張した検事正....
「花のたより」より 著者:宮本百合子
。 湯浅宮相が女子学習院の卒業式に出席して前例ない峻厳な華族の女の子たちの行紀
粛正論をやったということが目立ったぐらいで、敢て道徳問題や親の不取締りとかいう点....
「家庭と学生」より 著者:宮本百合子
家庭は今日大事とされている。貯蓄のことも、生めよ、殖せよということも、モラル
粛正も、専ら家庭内の実行にかけられている。 昨夜の夕刊には、大蔵省の初の月給振....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
れた。この運動は四六年一月にひらかれた日本出版協会臨時総会に反映して協会内に出版
粛正委員会が設けられた。
粛正委員会は第一次に
粛正されるべき出版社として講談社、第....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
、進歩的だということになる。――例えば軍部や官僚の日本主義や挙国一致主義によって
粛正選挙が行われたおかげで、無産党は初めて進出出来る、日本主義には進歩的な本質が....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
一致を欲しないことであるから、これでは政情の明朗を欠くので、解散にして厳粛公正な
粛正選挙をやらねばならぬというのである。 いうまでもなく選挙
粛正は、前年の府県....
「役人の頭」より 著者:末弘厳太郎
くあたる。われわれは毎日そういういやなうわさを耳にします。そうして上役人は「綱紀
粛正」とか称して下役人をしばったり督励しようとしているといううわさを耳にします。....
「魔像」より 著者:林不忘
付ける、急に忙しそうに書類などをめくり出す――一時的だが、咳払い一つで立派に綱紀
粛正《こうきしゅくせい》の目的を達していた。とりわけこの近藤相模守茂郷は三十一の....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
つかぬことは、その国内の混乱の最中に、旧財閥や旧富豪階級は、ことごとく共産政権の
粛正の血祭りにあげられて、投獄されたり、追放されたり、死刑になったものも数知れず....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
、市民の生活に大なる損害であると思うた。で即刻一大整理に着手した。 市長が綱紀
粛正を宣言すると同時に、第一反対の声を挙げたものは土木課であった。土木課は実に妙....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
糾弾するのが、不信任案賛成の第五の理由であります。 第六点は、道義の昂揚、綱紀
粛正の面から吉田内閣を弾劾し、不信任案に賛成せんとするものであります。吉田総理は....
「春心」より 著者:田中貢太郎
が、紊乱しておると申しますか」 「そうだ、紊乱しておる、紊乱しておるから、それを
粛正さすために来たのだ」 広栄はさすがに腹が治まらなかった。 「私の家は、私と....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
の終極の用途を、念頭に置かぬ者の所行である。この状態で新七草でも投票すれば、選挙
粛正などはとても望まれぬことで、誰しも上品な句や歌になりそうな名を持つ草へ、入れ....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
の、健康までを、心配した。 これまで、歴代の奉行のうちでも、私娼の整理や、風紀
粛正の問題に、手をそめた者がないわけでは決してない。 しかし、それを、やり遂げ....