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粛清
「粛清〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
粛清の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
主義は余りに窮屈で過度の緊張を要求し、安全弁を欠く結果となる。ソ連に於ける毎度の
粛清工作はもちろん、ドイツに於ける突撃隊長の銃殺、副総統の脱走等の事件も、その傾....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
性的領土――夫、恋人、友人、それらのどれ一つが母に与えられたむす子程の無条件で厳
粛清澄な領土であり得ようか。かの女はそれを何に向って感謝すべきか。また自分よりも....
「運命」より 著者:幸田露伴
るに、無辜の民驚きを受く。仁を求め国を護るの義と、逕庭あるも亦甚し。大王に朝廷を
粛清するの誠意おわすとも、天下に嫡統を簒奪するの批議無きにあらじ。もし幸にして大....
「ラジオ時評」より 著者:宮本百合子
ようないいつづけかたがされているのも、興味がある。 放送局の構成や人事について
粛清というような文字がつかわれていることも、いろいろ私たちを考えさせる。近頃一部....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
本来のエルサレム「伊勢の国」を感得する。但しこのエルサレムは、巡礼者の心をして厳
粛清冷なる神気を感ぜしむる先に、華やかにして豊かなる伊勢情調が、人を魅殺心酔せし....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
、騒擾はなはだしきに及びてようやく手を下すのであるから、それらの力によって京都の
粛清が十分にいたされ得たのではない。しばしば蜂起する土一揆は、あるいは東寺、ある....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
てガラリと一変するというような人は気の毒ですよ。自業自得には相違ないが、盛り場の
粛清によって、自業自得の苦しみの何割かを減らすことができるであろう。平凡で善良な....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
法王に仕え、やがて一〇七三年に法王の位に即いたが、一旦法王となるや法権伸張と教界
粛清とに全力を尽し、その英雄の資を発揮して、諸事に大改革を加えた。その結果、俗界....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、解官停任の公卿ばらも、かたっぱしから、獄舎同様な囲いに抛り込んで監視するなど、
粛清のあらしは、一時、満都をふるえあがらせた。 尊氏は、なるべく、一切を弟にま....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
御の前から、一定した計画があり、この戦乱を機に、除くべき者は、すべて公然と、血の
粛清に屠り去ろうという考えがうかがわれる。六条源氏の為義父子も、その子義朝をして....