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「粮米〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

粮米の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
怪僧」より 著者:田中貢太郎
こともできませんが、それで宜しければ、ゆっくり御逗留なさいますように」 「なに、粮米の用意もある、今晩一晩御厄介になれば、明日はすぐ出発します」 そのうちに部....
藤九郎の島」より 著者:久生十蘭
どうやら命の瀬戸を切りぬけたようすなので、誰も彼も生きかえったような心持になり、粮米《ろうまい》を出してまず饑《う》えをふさぐ仕事にとりかかった。船の上に出てみ....
石狩川」より 著者:本庄陸男
海に船をまわして、こんなに一ぱい――とそう微笑《ほほえ》んで、 「よろしいか、兵粮米《ひょうろうまい》を廻漕《かいそう》してまいりますぞ、兵粮米をはじめ、くさぐ....
三国志」より 著者:吉川英治
米はしたくないが、なにか汝に名案があるのか」 「ありますとも。冀州は富饒の地で、粮米といわず金銀五穀の豊富な地です。よろしく、この国土を奪取して、将来の地盤とな....
三国志」より 著者:吉川英治
と会見の後で、 「約束のごとく、玄徳の軍を追い落したから、ついては、条件の金銀|粮米、馬匹、絹布などの品々を頂戴したい」と、申し出た。 すると紀霊は、 「やあ....
三国志」より 著者:吉川英治
あり、そこへ移ったのは、すでに後退を示した衰兆の一歩であった。 公孫※はそこに粮米三十万石と大兵とを貯え、以後、数度の戦にも、まず一応強国の面目をたもっていた....
三国志」より 著者:吉川英治
め、軽率にうごき難く、ひたすら好機を相待つうち、時節到来、先頃より※陽湖に貯蔵の粮米そのほかおびただしき軍需の物を、江岸の前線に廻送のことあり、すなわち某を以て....
三国志」より 著者:吉川英治
言語に絶しており、全軍疲弊の極に達しておる。ついては、南都公安の両地方から至急、粮米十万石を調達され、関羽の陣まで輸送していただきたい。もし怠りあらば、成都に上....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
けていたのではないかと思われる。 「木曾家伝」には、栗田別当範覚の女、年十六が、粮米の任を支配して陣中にあったと記載してある。また、長門本平家物語だと、義仲が子....