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粲
「粲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
粲の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
いかなる国の歴史もその国民には必ず栄光ある歴史である。何も金将軍の伝説ばかり一
粲《いっさん》に価する次第ではない。
(大正十三年一月)....
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
然の画が、子供の時と同じように、余を支配していたのである。 秋露下南※。 黄花
粲照顔。 欲行沿澗遠。 却得与雲還。 二十五 子供が来たから見てやれと妻《さ....
「私の母」より 著者:堺利彦
灯《ちょうちん》雪駄《せった》でうとてゆく」などの古色に至っては、けだし読者の一
粲《いっさん》を博するに足りるだろう。 母は滅多に外出しなかったので、たまに前....
「正岡子規」より 著者:夏目漱石
から一六風か何かの書体を書いていた。其頃僕も詩や漢文を遣っていたので、大に彼の一
粲《いっさん》を博した。僕が彼に知られたのはこれが初めであった。或時僕が房州に行....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
ならなかった。 疲労の足を引き擦って、石壁の上に登りついたとき、眼は先ず晶々|
粲々として、碧空に輝きわたる大雪田、海抜三千百八十九|米突の高頂から放射して、細....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
まだよく知りつくすことのできないところである。従って上記のごときは俳壇の諸家の一
粲を博するにも足りないものであろうが、しかし全然畑違いのディレッタントの放言も時....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
のを縮緬のように唄い囃して、身肌を見せたと、騒ぐんでしょう。」 (巻初に記して一
粲に供した俗謡には、二三行、 ………………… ………………… 脱落があるらしい....
「環礁」より 著者:中島敦
出した。それがどんな鬼か知らないが、無数の真蒼な小鬼どもが白金の光耀《こうよう》
粲爛《さんらん》たる中で乱舞したら、あるいはこの海と空の華麗さを呈するかも知れな....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
いところでは福羽美静、税所敦子、小池直子、松の門三艸子、橘東世子、松波資之、小出
粲、中村秋香、賀古鶴所、与謝野寛、同|晶子の方々のもの、現存の人でも皆二、三十年....
「西航日録」より 著者:井上円了
築費および装飾費は、おおよそ三千万円以上なりという。その内外に用うる金銀宝石は、
粲然たる光彩を放ち、一見たちまち人目をくらませしむるありさまなり。これに準ずる会....
「三国志」より 著者:吉川英治
。自分をもっていわせれば、さらに三つの不利がある」 と、続いて山陽高平の人、王
粲字は仲宣が起って戦に入る三害を力説した。 一、中国百万の軍は、朝廷をひかえ、....
「三国志」より 著者:吉川英治
くと、すぐそれを誇大にたたえて、お太鼓をたたく連中もできてくる。 宮中の侍郎王
粲、和洽、杜襲などという軽薄輩で、 「曹丞相はもう魏王の位に即かるべきだ。魏王に....