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「精到〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

精到の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
バルザックに対する評価」より 著者:宮本百合子
、小説というものは「老若男女善悪正邪の心のうちの内幕をば洩す所なく描き出して周密精到、人情をば灼然として見えしむる」ものでなければならず、而も「よしや人情を写せ....
連環記」より 著者:幸田露伴
心の教導のみならず、寂心の友たり師たる恵心の指示をも得て、俊敏鋭利の根器に任せて精到苦修したことでもあったろう。恵心はもとより緻密厳詳の学風の人であったから、寂....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
船大工の棟梁《とうりょう》といわれた上田寅吉の伝えを受けて、加うるに駒井甚三郎の精到な指導監督の下に、工事を進めているこの船。造船台の形、マギリワラの据付け、首....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
氏の参考、鑑賞の助手の役目に過ぎないものであって、而して今は専門学者の高級にして精到な注釈書が幾つも出来ているから、私の評釈の不備な点は其等から自由に補充するこ....
千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
この書などは現在では到底手に入らぬものであろうが、この種の実験報告としては、細心精到かつ典雅を極めたものである。 細心精到なる所以《ゆえん》は、初めから千里眼....