精力絶倫[語句情報] » 精力絶倫

「精力絶倫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

精力絶倫の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
盛りの、生き馬の眼を抜きそうな人間が頑張っている。一筋縄にも二筋縄にもかからない精力絶倫、機略縦横、血もなく、涙も無いといったような超努級のガッチリ屋が、熊鷹式....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
搦手から攻める。一方では石子、渡辺両刑事が真向から呶鳴りつける。その合間々々には精力絶倫の庄司署長が倦まず撓まず訊問をする。一旦云わぬと決心したら金輪際口を開か....
光と風と夢」より 著者:中島敦
かに中傷の目的で言ったには違いないが、冗談も良い加減にするがいい。このサルタンは精力絶倫どころか、辛うじて生きながらえている痩男《やせおとこ》だ。ドン・キホーテ....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
慶 民法起草委員の一人であった梅謙次郎博士は、非常に鋭敏な頭脳を持っておって、精力絶倫且つ非常に討論に長じた人であった。同君は法文を起草するにも非常に迅速であ....
超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
日野|有三九という名前でチャチな探偵小説を書いて、巨万の富を積んだあげく、妻君の精力絶倫に白旗を揚げたような……そうして揚げたくないような神経衰弱の夢みたいなエ....
風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
、と訊いたら、そうでもないよ、とニヤニヤしていた。 この主任は六十ぐらいだが、精力絶倫で、四尺六寸という畸形的な背の低さだが、横にひろがって隆々たる筋骨、鼻髭....
青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
ってお茶をのんだが、そのとき思いついたように私を口説いて、技巧がうまくてそのうえ精力絶倫で二日二晩窓もあけず枕もとのトーストやリンゴを噛りながら遊びつづけること....
黄色な顔」より 著者:ドイルアーサー・コナン
肉体を使うようなことはなかった。だから彼は絶対に疲れると云うことを知らずに、実に精力絶倫であった。その代り彼は不断からいかなる場合に処しても困らないだけの肉体の....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
の友人に、今は故人となりましたが、蚕業新報社の社長で竹沢章という人がありました。精力絶倫非常な熱心家で、朝は未明に起き、夜は十二時より早く休んだことがありません....
戯作者」より 著者:国枝史郎
化期にあり、他に目星しい競争者もなく、文字通り彼の一人舞台であり、かつは名文家で精力絶倫、第一人者と成ったのは理の当然と云うべきであろう。 しかし間もなく競争....
銀三十枚」より 著者:国枝史郎
覚えがあった。当市一流の紳商であった。新聞雑誌で知っていた。六十を過ごした老人で精力絶倫と好色とで、世間に有名な老紳士であった。 私はクラクラと眼が廻った。が....
水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
普通の眼鏡の上に黒眼鏡を二重にかけている。顎骨の角張って突出しておる所はいかにも精力絶倫らしい相貌で、手はすこぶる大きく、両脚は曲り歩くたびに脊を曲げて妙に腰を....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
の丹念な日記を毎日怠らず附けた気根の強さ加減は驚くに余りある。日記その物が馬琴の精力絶倫を語っておる。 更にその内容を検すると、馬琴が日常の極めて些細な問題に....