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精密科学
「精密科学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
精密科学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
上重要な意義のあるものとなるであろう。それはあたかも物質不滅の学説が近代において
精密科学の豊富な発達に非常な重要な役目をつとめたと同様なことになるであろう。 ....
「比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
するが、それが tentative method として許容される事は、いわゆる
精密科学においても同様である。そしてこの仮定には従来言語学者の苦心研究の結果が全....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
学的と名づけるということについては多くの異論があるに相違ない。特に現在のいわゆる
精密科学の学徒から見れば到底彼らの考える科学の領域に容れることを承認し難いものと....
「自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
性を伏蔵しているものである。今までに顧みられなかったわけは、単に、今までの古典的
精密科学の方法を適用するのに都合がよくないため、平たく言えばちょっと歯が立たない....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
言葉としての科学が文学とちがう一つの重要な差別は、普通日常の国語とはちがった、
精密科学の国に特有の国語を使うことである。その国語はすなわち「数学」の言葉である....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
ものは昔は決して無かった新しいものであるということができよう。なんとなれば現代の
精密科学は本質的に昔の自然哲学とちがった要素をもっているからである。そういう全く....
「映画雑感(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
応わかった事をどこまでも執拗にだめを押して行くのがドイツ魂であって、そのおかげで
精密科学が発達するのであろう。 この種類の映画がこの方向に進歩したらおしまいに....
「記録狂時代」より 著者:寺田寅彦
議論されるようであるが、この自由なるものの自由度がいまだ数字できめられない限り、
精密科学的には全く無意味な言葉である。百年議論してもこの自由の限界は数字では決め....
「科学論」より 著者:戸坂潤
貌の相違にも拘らず、之は前の分析的操作の一変形に過ぎない。――自然科学、特に所謂
精密科学に於て、この操作が重大なことは、説明するまでもない。或る場合には物理学の....
「厄年と etc.」より 著者:寺田寅彦
たらどうだろう。 「思考の節約」という事を旗じるしに押し立てて進んで来たいわゆる
精密科学は、自然界におけるあらゆる物並びにその変化と推移を連続的のものと見做そう....
「言語と道具」より 著者:寺田寅彦
表わす言語に代って数を表わす言語の数が次第に増して行った。そうして今日の数理的な
精密科学の方へ進んで来たのである。 言語と道具が人間にとって車の二つの輪のよう....
「自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
は常に単義的に確定すべきか。これはやや注意深き考慮を要する問題なり。 いわゆる
精密科学においても吾人は偶然と名づくるものを許容す。これ一般に部分的の無知を意味....
「方則について」より 著者:寺田寅彦
攻撃される虞が甚だ少なくないように思う。ある読者はますますあるいは始めていわゆる
精密科学の基礎の案外薄弱な事を考えて、その価値と効果を疑うかもしれない。しかし自....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
程式を用いる点にある。私は、人々が、これらの人々のこのような方法を、純粋経済学を
精密科学として構成する方法に全く相反するものとして、疑われることを望む者である。....
「決闘」より 著者:神西清
て蝋燭をとぼして卓に向った。 「君の言う人道学なるものは、その進展の過程において
精密科学と一致し、それと相並んで進む場合にはじめて、人類思想を満足することになる....