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精神史
「精神史〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
精神史の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「今日の文学の諸相」より 著者:宮本百合子
菊池の歴史物と本質の相異をなしている。云ってみればその相異のうちに、日本の苦難な
精神史の実績の幾頁かが作者の知る知らぬにかかわりなくたたみこまれているわけで、は....
「「現代日本小説大系」刊行委員会への希望」より 著者:宮本百合子
拶の範囲では、使命が果されないと思う。これはまじめに日本の社会の推移を基礎にした
精神史のみなおしという決心のもとにすすめられるべき仕事だと思う。目次のゲラをみる....
「科学の常識のため」より 著者:宮本百合子
学のケーベル博士、美術のフェノロサの著述とともに、私たちにとって親愛な父祖たちの
精神史の一部を照らす鏡をなしている。 「科学の学校」もいよいよ終りに近づいて、著....
「科学論」より 著者:戸坂潤
その成果とが、銘々全く異っていたり相反していたりせざるを得ないことであり(各種の
精神史観・心理史観・「第三史観」・そして唯物史観)、そればかりでなく、時代と共に....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
疇を、心得なかった迄だ。
* 東大倫理学教授和辻哲郎博士(「町人根性」・「日本
精神史」・「国民道徳」・「倫理学」等々がそのテーマ)、広島文理科大学教授西晋一郎....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
書を書いた)。かくて『古寺巡礼』や又至極つまらない『偶像再興』が書かれる。『日本
精神史』はこのやり口の延長に他ならない。 教授の回顧趣味は、その反抗性乃至反動....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
史の年輪を重ねて、真の健全性のうちに歴史的な主語を高めるということは、嵐のような
精神史の一部です。羽音の荒い飛翔です。
あなたは一目でよく私を御覧になるから、....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
たような、様々の内容をふくんでいて、そのテーマの語りかたそのものにあらわれている
精神史の意味で大変感銘されます。あれは二回つづけたきりですね。「古風な反逆者」と....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いうまとまった仕事は、まだ一つもない由です。日本文学史はあるのね、でも日本文学の
精神史はありません。文学評論史は久松潜一かのが二冊ありますがそれは、文学論の歴史....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
には時間がかかることです。 フランス人は政治家ずれしているところがありますね、
精神史的に。又、政治くずれの面もあるようです。偉大な出来ごとの、真の偉大さを把握....
「言語は生きている」より 著者:中井正一
又中国語としての「気」を日本語の「き」「け」が、如何に読み違えたかは、又、東洋
精神史の記録として面白いし、又言葉が如何に生きているかの好材料となるに違いないと....
「長島の死」より 著者:坂口安吾
いたけれども、重要なことが沢山ぬけているような気がして止してしまった。長島は私の
精神史の中では極めて特異な重大な役割を持っているので、私の生きる限りは私の中に亡....
「悲願に就て」より 著者:坂口安吾
求めるという当てさえもない絶体絶命の孤独感のごときものだが、これは数十世紀の人間
精神史と我々の真実の姿とのあらゆる馴れあいと葛藤を経て、虚妄と真実とがともにその....
「読書遍歴」より 著者:三木清
てくれたのはレーヴィット氏であった。私は氏によって単に哲学のみでなく、広くドイツ
精神史の中に導き入れられた。ディルタイとか、さらにさかのぼってシュレーゲルやフン....
「所謂批評の「科学性」についての考察」より 著者:戸坂潤
もある。前者は芸術社会学から始めて芸術の史的唯物論などを含む。後者は之に反して、
精神史的な芸術史に終る。だがいずれにしても、まだそれでは芸術とを解明するシステム....