精神科[語句情報] »
精神科
「精神科〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
精神科の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「手術」より 著者:小酒井不木
けで御座います。その患者はその夜、衰弱のため死亡致しました。先生はそれから長い間
精神科の病室にはいって居られましたが、先年インフルエンザの流行った時、肺炎にかか....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
第三の、そしてこれが最終のプラン――というので、仏天青は、リバプールの町にある
精神科病院の門をくぐった。 院長ドクター・ヒルは、五十を過ぎた学者らしい人物だ....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
、さまざまの奇形を生ずる。しかし一つ一つの形は自然科学には一顧の価もない。しかし
精神科学では個性的なものが最も価あるものである。フリードリッヒ大王や、ゲーテの事....
「小さな山羊の記録」より 著者:坂口安吾
てきてくれて、翌日にも、耳鼻科へ入院するつもりでいたら、長畑さんのつれてきたのは
精神科の千谷さんであった。私は耳鼻科へ入院したいのです、と、やゝ怒りを現して叫ん....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
蓄積が少いということも考えられ、ウイスキーをのまない人の場合のことはわからない。
精神科のお医者さんの話でも、あれを溶解ハイセツするにはウイスキーがいちばんよいら....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
てああいう事が、ああして呪いを破ったのかは、とんと私にも解りません。が、東洋流の
精神科学を、西洋流の
精神科学が、退治したのだとは云われましょう。……女勘助や夜叉....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
医と患家とのあいだには、そのような親しみもあり徳分もあったものである。しかし父も
精神科専門になってからはそういう患家との親しみは失せた。このことには実に微妙なる....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
理論の第一版に解説し、証明した。私はこの全理論の原理を得るや否や、これをパリーの
精神科学及び政治学学士院に報告するのを私の義務と感じた。そこで右に挙げた四論文の....
「フシギな女」より 著者:坂口安吾
ものである。精神病のお医者ではフロイドだけは人間を知っていたね。 しかし東大の
精神科の先生は私に語った。精神分析学は病気を治す学問ではない、と。これは、たしか....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
消え自分の名も住所も年も忘れて銀座をさまよっていたのでした。それから井ノ頭病院の
精神科へ送られ先生達の診断を受けたところ電話ボックスの中以来のことは常人同様はっ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
争をやろうと考えるような真人間らしい気狂いがなにより困るのである。 私が東大の
精神科というところに入院して、最も意外にも、また面白くも感じたことは、そこの看護....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
想界に清新の気運を喚起してきたのである。 明治初年の思想家で、哲学およびその他
精神科学に関係のある主なる人々を挙ぐれば、まず西周《にしあまね》を筆頭とし、西村....
「科学的研究と探偵小説」より 著者:小酒井不木
はり一つの系統にまとめられねばならぬがごとく、探偵の学も、すべての自然科学および
精神科学の応用であっても、やはり一つの系統にまとめられねばならぬと思う。すなわち....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
ように考えられるならば、それは大なる誤である。勿論、自然科学に対して文化科学とか
精神科学とかいうような語が作られているのでも知られる如く、科学が自然科学のみをさ....
「あの顔」より 著者:大倉燁子
人格とも違いますし、ジキルとハイドのようなのとも違います。余り変なので私の懇意な
精神科の医者にその話をしましたら、それは意識喪失症状で、精神病の一種なのだと申さ....