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精神科学
「精神科学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
精神科学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
ならぬ。今日の所謂「倫理学」、即ちそういう一種の独立な又は支配的な又大切な哲学か
精神科学、の根柢には、初め近世イギリス・ブルジョアジーによって代表された生活意識....
「読書法」より 著者:戸坂潤
いと云って好いだろう。 京大の石川興二博士はすでに、ディルタイの方法に倣って「
精神科学」としての経済学を書いたが、之は明らかに一種の「生の経済哲学」である。デ....
「科学論」より 著者:戸坂潤
の大学の経済学部教授の学位論文には、経済哲学のものが少なくない。近くは石川興二『
精神科学的経済学の基礎問題』、高木友三郎『生の経済哲学』、杉村広蔵『経済哲学の基....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
成されているものは、技術的科学のものでなければ、国民精神に関する研究題目を持った
精神科学のものなのである。性急な世間は之を見て、技術家に対する幇助が直接思想善導....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
疇との連絡を持っていないという点に横たわる。自然科学の範疇は欧州のもので好いが、
精神科学の範疇だけは日本独特のものでなければならない、之が国粋ファシスト達の論理....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
科学とに共通な統一的な根本特色がこれなのだ、ということになる(この際文化科学とか
精神科学とかいうものは論外だ、なぜならあるのはそういう科学ではなくて、ある処の科....
「辞典」より 著者:戸坂潤
Dilthey(一八三三―一九一一) ドイツの哲学者にして歴史家。歴史哲学、
精神科学論及び文化史等の卓越した研究によって、直接間接に諸方面に有力な影響を与え....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
や故大西猪之介氏の『囚われたる経済学』、学位論文としては京都帝大の石川興二氏の「
精神科学的経済学の基礎問題」と法政大学の高木友三郎氏の「生の経済哲学」など。之に....
「文学の中の科学的要素」より 著者:寺田寅彦
ない。従って、作者の心理過程の描写の正否を判断する標準が判然としていない。これは
精神科学が物質科学ほどに堅固な地盤におかれていない所以である。同時にまたかくのご....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
、さまざまの奇形を生ずる。しかし一つ一つの形は自然科学には一顧の価もない。しかし
精神科学では個性的なものが最も価あるものである。フリードリッヒ大王や、ゲーテの事....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
てああいう事が、ああして呪いを破ったのかは、とんと私にも解りません。が、東洋流の
精神科学を、西洋流の
精神科学が、退治したのだとは云われましょう。……女勘助や夜叉....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
理論の第一版に解説し、証明した。私はこの全理論の原理を得るや否や、これをパリーの
精神科学及び政治学学士院に報告するのを私の義務と感じた。そこで右に挙げた四論文の....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
想界に清新の気運を喚起してきたのである。 明治初年の思想家で、哲学およびその他
精神科学に関係のある主なる人々を挙ぐれば、まず西周《にしあまね》を筆頭とし、西村....
「科学的研究と探偵小説」より 著者:小酒井不木
はり一つの系統にまとめられねばならぬがごとく、探偵の学も、すべての自然科学および
精神科学の応用であっても、やはり一つの系統にまとめられねばならぬと思う。すなわち....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
ように考えられるならば、それは大なる誤である。勿論、自然科学に対して文化科学とか
精神科学とかいうような語が作られているのでも知られる如く、科学が自然科学のみをさ....