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「精美〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

精美の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私は懐疑派だ」より 著者:二葉亭四迷
が可《い》いと云う心持ちは、濁って垢抜けのしない心持ちである。然るに垢抜けのした精美《リファインド》された心持ちで考えると、自分の児は可愛いには違いないが、欠点....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
阿呆か? だけれども、彼女には、それが出来ぬ。雪之丞の、五体から発散する、微妙精美な光の糸のようなものに、ますます縛呪《ばくじゅ》されてしまって、身じろぎが出....
バルザックに対する評価」より 著者:宮本百合子
をも、「ありのままの自然」の姿においてその地方色の鮮やかさにおいて、または歴史的精美さにおいて力強く各自の芸術の中に活かそうと努力した。例えばメリメは「コロンバ....
現代の主題」より 著者:宮本百合子
盾とその合則の発展の過程を、共産主義社会の出現にまで追究した人間精神を、私たちは精美なものとして感じることは不可能だろうか。地上のあらゆる生物のうちで、自分たち....
増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
章院霊廟とが並び建ててある。共に豪華眼を欺くばかりであるが、殊に文昭院の廟は豊麗精美の妙を尽くし、壮大な桃山趣味から脱して真に江戸中期、つまり元禄時代の爛熟した....