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精進物
「精進物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
精進物の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
房は懐妊、早く帰ろうと、長屋の者に引留められましたが、初七日までも居りませんで、
精進物で馳走をして初七日を取越して供養をいたし、伯父が住《すま》いました其の家は....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
おくする色もなくちゃぶ台についたものでしたから、右門は当然のごとくにあり合わせの
精進物だけをそちらへ分けてやりました。しかるに、少年僧は少しく奇怪でありました。....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
しゃるから、私も気になってまいりました、長くいらっしゃったお客様だ、何は無くとも
精進物で御膳でもこしらえ、へゝゝゝ、宅へ働きにまいります媼達へお飯ア喰わして、和....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
沢山の施主もあるまい、一人か二人位の事であろうから、内の坊主どもに云い付けて何か
精進物を拵えさせ、成るたけ金のいらんように、手は掛るが皆|此方でやって置くが、一....
「源氏物語」より 著者:紫式部
も六条院に供奉して参った高官たちにも御|饗応の膳が出た。正式なものでなくお料理は
精進物の風流な趣のあるもので、席にはお居間が用いられた。朱雀院のは塗り物でない浅....
「源氏物語」より 著者:紫式部
たちには非常にうらやましく見られた。明石の尼君の分も浅香の折敷に鈍色の紙を敷いて
精進物で、院の御家族並みに運ばれるのを見ては、 「すばらしい運を持った女というも....
「源氏物語」より 著者:紫式部
にもせよ宮の御ために至極お気の毒なことばかりである。 御結婚の最初の日の儀式が
精進物のお料理であることは縁起のよろしくなく見えることであったが、お食事などのこ....