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糊付
「糊付〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
糊付の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
。私が縫うと、針目はよたよた逼いまわっており、間に袋が出来たり襞が出来たりした。
糊付けの仕事でも、ふたと身をきっちり合せることが出来なかった。が、それでも、彼女....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
糞紙の様な厚紙を、これもガラスと同じ大きさに切ってすて、周囲を細い色紙か何かで、
糊付けにして了います。こうすると、ガラスで手を傷けたりすることもなく少し位い取り....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
ル紙のような厚紙を、これもガラスと同じ大きさに切ってすて周囲を細い色紙か何かで、
糊付けにしてしまいます、こうすると、ガラスで手を傷けたりすることもなく、少し位い....
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
通りを散歩する習慣があった。彼の胸衣《むねあて》のカラーはいつも真白で、きちんと
糊付がしてあった。その頬髯は今日でも、県庁や郡役所付の測量技師とか、建築家とか、....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
――それは細胞の一人だった。「H・Sニュース」に漫画が多かったりすると、彼はよく
糊付けにぺったり機械へはったりした。 ――後にはキッと共産党がいるんだ。どうも....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
包みまして、大殿様へ御覧に入れました」 長「いや耄けるなそんなら如何の理由で棚に
糊付板が有るのだ」 千「あれはお箱の蓋の棧が剥れましたから、米搗の權六殿へ頼みま....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
いそうだが、細いテノルでそう挨拶する。彼の頸には小さい腫物が出来ているので、常に
糊付シャツは着ないで、柔らかな麻布か、更紗のシャツを着ているので。そうしてその服....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
つかまれ、投げ倒され、縛り上げられ、身体を検査された。
彼は二枚のガラスの間に
糊付《のりづ》けにされた小さな丸いカードを一枚持っていた。その一面には、フランス....
「千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
件がついている。その精神状態を乱さないための条件というのは、例えば透視では封書の
糊付《のりづ》けをしたり封印を施したりすることが禁ぜられ、現場で書く時は室と机と....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
、絵巻物(別参考品)の体積と相違なく適合せり。尚、その蓋に当る首の根の方形部には
糊付けの痕残存せるを見る。
(C)灰を包みたる唐紙、及上下左右に詰めたるものと....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
。その段、周馬も敬服いたしている。イヤ実際、五百や六百石のこぼれ米を貰って朝夕|
糊付けの裃で、寒中に足袋一つはくのにも、奉書のお届を出さなければ足袋がはけないな....