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糞土
「糞土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
糞土の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
。これらの花は皆その騒ぎの済んだあとはどこへ行くのであろう。しおれた花が無情にも
糞土の上に捨てられているのを見るほど、世にも哀れなものはない。 どうして花はか....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
那辺にか落したものがある。彼は彼の生涯を献げて、天の上、地の下、火の中、水の中、
糞土の中まで潜っても探し出ださねばならぬ。梁川君は端的に其求むるものを探し当てゝ....
「謡曲黒白談」より 著者:夢野久作
して、人天の眼を眩ぜしむるには驚かされるのである。 正に毒草を変じて薬となし、
糞土を烹て醍醐をなす底の怪手腕と称すべしで、謡曲の教外別伝の極地、声色の境界を超....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
る料にして售《う》った事もあり。さしも仙薬や宝玉同然に尊ばれた物も一朝時世の変で
糞土よりも値が下がる事、かくのごときものあった。往時日本で刀剣を尊んだに付け、鮫....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
さまでにはあらねど元日は民家すべて掃除をせず、『五雑俎』※《びん》中の俗、年始に
糞土を除かず、初五日に至りて輦《れん》して野地に至り石を取って返ると。その通り蚕....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
めか、しかも、そんな女まで引張って来ている――大概わかっている。ふん、しょせんは
糞土の牆《しょう》だろう。無頼だ無頼だ。(何と言われても仙太返事をせぬ。今井は呆....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
か、しかも、そんな女まで引張って来ている、――大概わかっている。ふん、しょせんは
糞土の牆《しょう》だろう。無頼は無頼だ。(……何といわれても仙太返事をせぬ。今井....
「三国志」より 著者:吉川英治
………」 黙然と、鍬を杖に、初夏の陽を仰いでいる。一息して、鍬をすてると、彼は
糞土の桶を担って、いま掘りかえした菜根の土へ、こやしを施していった。 「わが君!....