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糟糠の妻
「糟糠の妻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
糟糠の妻の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ナポレオンと田虫」より 著者:横光利一
ナポレオンはジェーエーブローの条約を締結してオーストリアから凱旋すると、彼の
糟糠の妻ジョセフィヌを離婚した。そうして、彼はフランスの皇帝の権威を完全に確立せ....
「鵞鳥」より 著者:幸田露伴
話をしてその糸口を引出そうとしても、夫はうるさがるばかりであった。サア、まことの
糟糠の妻たる夫思いの細君はついに堪えかねて、真正面から、 「あなたは今日はどうか....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
があり、そして坂田という人の一生を宿命的に象徴しているともいえよう。苦労を掛けた
糟糠の妻は「阿呆な将棋をさしなはんなや」という言葉を遺言にして死に、娘は男を作っ....
「徳育如何」より 著者:福沢諭吉
ゅう》の美、愛すべし、糟糠《そうこう》の老大、厭《いと》うに堪えたりといえども、
糟糠の妻を堂より下すは、我が金玉の身に不似合なり。長兄愚にして、我れ富貴なりとい....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
妻」や「満妻」を持つような気分になってしまった。当時の成上りの田舎侍どもが郷里の
糟糠の妻を忘れた新らしい婢妾は権妻と称されて紳士の一資格となり、権妻を度々取換え....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
だ。 その契りは、比翼の鳥もおろかと思い、つねに生死と紙一ト重な敵中で、いわば
糟糠の妻振りを、かたむけつくしていたのである。 それには、帝もあたまが上がらな....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
のみでなく、こまかいご注意をすすめていた。そのいそいそしさ、良人の晴れの日を見た
糟糠の妻の風がある。 中一日の御逗留のまに、 「御衣もこれでは。……お帝冠も、....