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糧
「糧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
糧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
|殻《がら》を戦地へ送りました。」
「石炭殻を何にするのですか?」
「もちろん食
糧にするのです。我々は、河童は腹さえ減れば、なんでも食うのにきまっていますからね....
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
に入用《にゅうよう》のものは云うなり次第に持たせることにした。のみならず途中の兵
糧《ひょうろう》には、これも桃太郎の註文《ちゅうもん》通り、黍団子《きびだんご》....
「白」より 著者:芥川竜之介
|岳《たけ》との間《あいだ》に途《みち》を失い、かつ過日の暴風雨に天幕《テント》
糧食等を奪われたため、ほとんど死を覚悟していた。然《しか》るにどこからか黒犬が一....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の夢みている地上楽園はそう云う天然の温室ではない。同時に又そう云う学校を兼ねた食
糧や衣服の配給所でもない。唯此処に住んでいれば、両親は子供の成人と共に必ず息を引....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
の耕した畑の広さを一わたり満足そうに見やって小屋に帰った。手ばしこく鍬を洗い、馬
糧を作った。そして鉢巻《はちまき》の下ににじんだ汗を袖口《そでぐち》で拭《ぬぐ》....
「親子」より 著者:有島武郎
板の上に蓆を敷き、どの家にも、まさかりかぼちゃが大鍋に煮られて、それが三度三度の
糧になっているような生活が、開墾当時のまま続けられているのを見ると、彼はどうして....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
、私は何ともいえない空虚を感じ始めた。私が触れ得たと思う何れの極も、共に私の命の
糧にはならないで、何処にまれ動き進もうとする力は姿を隠した。私はいつまでも一箇所....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、民族戦争の如き深刻さを欠いていた。殊に平和的な民族性が大きな作用をして、敵の食
糧難に同情して塩を贈った武将の心事となり、更に戦の間に和歌のやりとりをしたり、あ....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
建設は成功し難いであろう。東亞連盟の建設方式によれば、國民の大部分は、各地方の食
糧生産力に應じて全國農村に分散し、今日の部落程度の廣さを單位として一村を構成し、....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
でございました。『明日は大楠山の巻狩りじゃ』などと布達が出ると、乗馬の手入れ、兵
糧の準備、狩子の勢揃い、まるで戦争のような大騒ぎでございました。 そうそう風流....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
いのである。 換言すれば、われ等の教訓が、正しき理性の判断に堪えるか? 精神の
糧として何れ丈の価値を有するか?――われ等の教訓の存在理由は、これを以て決定すべ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
と仲よくしなければならなかった。学校からあがる収入はわずかだったし、とても毎日の
糧をもとめるにも足りないくらいだった。彼はなかなかの健啖家で、痩せほそってはいた....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
てしまったんだから。 「天にまします我らの神よ」途中はぬかします。「我らに日用の
糧を今日も」じゃない「今日こそは与えたまえ」。ついでに我らにガランスを与えたまえ....
「可愛い山」より 著者:石川欣一
っても仕方がないのだが、同様に、山に登っても仕方がないような気がする。 それに
糧食も、一日分の籠城で、少し予定に狂いが来ているはずである。私は帰ると言い出した....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
そこにあるものは震災のために生じた「ものゝ飛び」に近いものである。僕は昔この辺に
糧秣廠のあったことを思い出し、更にその
糧秣廠に火事のあったことを思い出し、如露亦....