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糧道
「糧道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
糧道の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
など余裕|綽々であった。直江大和守等これを不安に思い、「敵は川中島に陣取り、我が
糧道を絶ちたるため、我が軍の糧食は今後|将に十日にして尽きん。速に春日山の留守隊....
「運命」より 著者:幸田露伴
帝|大理少卿薛※の言、燕の為に游説するなりと。五月、呉傑、平安、兵を発して北平の
糧道を断つ。燕王、指揮武勝を遣りて、朝廷兵を罷むるを許したまいて、而して糧を絶ち....
「弟子」より 著者:中島敦
徒に襲われるのはこれが始めてではなかったが、この時は最も困窮に陥《おちい》った。
糧道《りょうどう》が絶たれ、一同火食せざること七日に及《およ》んだ。さすがに、餒....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
る。戦乱のために航路はとだえ、そこへ持って来て長い凍結の冬がやって来たのである。
糧道を絶たれ、ロ人の武器におびやかされ、われらの根拠地であったクシュンコタンにい....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
博士の方にしてみても、大学教授ではインフレがのりきれないから、これをやられると、
糧道をおびやかされる。 博士はひと先ず引きあげたが、あゝは云っても、あの病院の....
「三国志」より 著者:吉川英治
、また二名の細作を呼び寄せて質した。 「近頃、寄手の後方に変りはないか」 「敵の
糧道はどうだ」 「ここ一ヵ月半ばかり、糧車は通ったことはありません」 李粛はう....
「三国志」より 著者:吉川英治
地へ運送されて来るという情報が入りました。将軍が兵をひいて城外へ出られれば、その
糧道も併せて断つことができる。――これ一挙両得です。敵にとっては致命的な打撃とな....
「三国志」より 著者:吉川英治
散らすに至った。 袁譚は敗れて、平原へ逃げた。袁尚はさらに兵力を加え、包囲して
糧道を断った。 「どうしよう、郭図」 「一時、曹操へ、降服を申入れ、曹操が冀州を....
「三国志」より 著者:吉川英治
曹純、牛金の後詰が、諸門を包囲し、また曹洪も引っ返してきて、勝手を知った間道から
糧道まで、すべて外部から遮断してしまったので、寄手の甘寧と曹純はまったく位置をか....
「三国志」より 著者:吉川英治
によい。対岸に渡ると山中に通ずる一道がある。それこそ蛮軍が糧食を運んでいる唯一の
糧道だ。もしここを遮断すれば阿会喃、董荼奴の輩が内変を起すだろう。君に命ずるのは....
「三国志」より 著者:吉川英治
、まだ多くの遺臣のうちには、烈々と誓われていたことが分る。 ※は、孔明がいつも
糧道の円滑に悩んでいた例を幾多知っていたので、こんどは水路を利用して魏へ入ろうと....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
て来るのみだし、なだめていれば、藤井寺の営さえ、彼らの奇襲と遠巻きに委せられて、
糧道も絶たれかねない勢いだった。 「始末が悪い相手」 彼は、つぶやく。 だが....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ころに、御座をめぐる人々の間から、ここを不安とする説が出た。余りに、山奥すぎて、
糧道の難すらあるというのである。 「さらば、笠置へ。……幸い、笠置は、この聖尋の....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
三木城に通じる東西の二道を初め、播磨灘の沿岸から三木に入る街道をも封鎖して、敵の
糧道を断っておりますが、今日、つらつら敵の士気をながめ、地理を按じてみますに、こ....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
ゝゝゝ黒く痩せたるゝゝゝゝ 柳渓 ゝゝゝ石に噛みつくゝゝゝゝ 思桂 ゝゝゝ
糧道遠きゝゝゝゝ 松渓 ゝゝゝ土手に思案のゝゝゝゝ 夢憧 ゝゝゝ日陰をたどる....