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「糸竹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

糸竹の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
意気込んでみたが、忽《たちま》ちその意気込みを、いともなごやかに解消してしまった糸竹の音。群がる群衆の中から、笛や太鼓の鳴り物が賑《にぎ》やかに聞え出したもので....
初恋」より 著者:矢崎嵯峨の舎
燭台の花を飾ッて酒宴が始まると、客の求めで娘は筑紫琴を調べたがどうして、なかなか糸竹の道にもすぐれたもので、その爪音の面白さ,自分は無論よくは分らなかッたが、調....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
《たいか》高楼の盛宴に山海の珍味を列《つら》ね、酒池肉林《しゅちにくりん》の豪、糸竹《しちく》管絃の興、善尽し美尽して客を饗応するその中に、主人は独り袒裼《たん....
式部小路」より 著者:泉鏡花
いえりける。 名をなつかしみ、尋ねし人、 妾宅と覚しきに、世にも 婀娜なる娘の、糸竹の 浮きたるふしなく、情も恋も 江戸紫や、色香いろはの 手習して、小机に打凭....
三国志」より 著者:吉川英治
うになった。そして正面の簾がまかれると、教坊の楽女たちが美音をそろえて歌いだし、糸竹管弦の妙な音にあわせて、楽女貂蝉が、袖をひるがえして舞っていた。 客もなく....