糸遊[語句情報] »
糸遊
「糸遊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
糸遊の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武蔵野」より 著者:国木田独歩
酔っている。林の一角、直線に断たれてその間から広い野が見える、野良《のら》一面、
糸遊《いとゆう》上騰《じょうとう》して永くは見つめていられない。
自分らは汗を....
「お女郎蜘蛛」より 著者:宮本百合子
お龍は平気なむしろおごそかな調子で云った。女のバサリと肩になげかけた髪から紫の
糸遊が立ってその体を包んで居る様に男には見えた。 「ああほんとうに私は見こまれた....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
うですわ。山の形も柔かな天鵞絨の、ふっくりした括枕に似ています。そちこち陽炎や、
糸遊がたきしめた濃いたきもののように靡くでしょう。雲雀は鳴こうとしているんでしょ....
「香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
逸走の動作に移れば鈎も糸も、ブンと飛ばしてしまう。七月に入れば、水際に近い砂原の
糸遊に揺れて、腰に通い筒を下げながら幾人もの釣り人が遠くかみ手の方へ歩いて行くの....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
かと咲いて、そこらをスラスラと飛交わす紅蜻蛉の羽から、……いや、その羽に乗って、
糸遊、陽炎という光ある幻影が、春の闌なるごとく、浮いて遊ぶ。…… 一時間ばかり....