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「糺弾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

糺弾の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
長以下同僚に対して合わせる顔がない、そして女中失踪事件は再び迷宮に這入り、支倉を糺弾する事が出来なくなる。支倉を取逃がしてから一日として安き思いのなかった石子刑....
女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
. これは、考えようによって二様にとれる文句である。「ユダヤ人はただわけもなく糺弾《きゅうだん》される人間ではない」――糺弾されるには、糺弾されるだけの理由が....
播州平野」より 著者:宮本百合子
は知らなかった。ひろ子は、世界の正義がこの犯罪を真にきびしく、真にゆるすことなく糺弾することを欲した。 九 「おばあちゃん、おばあちゃん」 そ....
傷だらけの足」より 著者:宮本百合子
の女を性の自覚と解放に誘ってゆく。――D・H・ローレンスをしつこく非道徳漢として糺弾したのは、彼と別の社会群に属す男たちの不安と嫉妬であったといえるかもしれない....
石を投ぐるもの」より 著者:宮本百合子
く反対に農林省の下級官吏は結束して大会をもち、食糧の人民管理を要求し、戦争犯罪人糺弾の人民投票をやっているという今日の事実さえも、包括されなければならないのであ....
社会生活の純潔性」より 著者:宮本百合子
する。その人達は何にもいわないで、一人一人の胸の中に、その争議から逃げたい、もし糺弾されないならば、自分達だけはこっそり妥協してもいい、もういやだ、と思いながら....
ファシズムは生きている」より 著者:宮本百合子
人格をもった大人であると認めたなら、法律上の責任はともかく、人道上の責任について糺弾しなかったことはありません。そのひと個人の上に悲劇をもとめる心持はないけれど....
それに偽りがないならば」より 著者:宮本百合子
潮流に逆行する現在のファッショ的存在は、全世界の民主主義を愛する人により徹底的に糺弾され断罪されるときがくるだろうということを私はいいたい。日本の検察当局が事実....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
目出たし目出たしで下りるだろうから。 さてそこで関東軍がこの宋哲元軍を徹底的に糺弾すべく対策を協議している最中、恰も頃を見計らって、宋哲元軍は、関東軍と国民中....
社会時評」より 著者:戸坂潤
目出たし目出たしで下りるだろうから。 さてそこで関東軍がこの宋哲元軍を徹底的に糺弾すべく対策を協議している最中、恰も頃を見計らって、宋哲元軍は、関東軍と国民中....
南島譚」より 著者:中島敦
色の変化を認めない訳がない。彼女は直ちに其の原因を突きとめた。一夜、徹底的に夫を糺弾《きゅうだん》した後、翌朝、男子組合のア・バイに向って出掛けた。夫を奪おうと....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
再興し、前にもまして烈々とした気魄をもって、小町の辻にあらわれては、幕府の政治を糺弾し、既成教団を折伏した。すでに時代と世相とに相応した機をつかんで立ってる日蓮....
南国太平記」より 著者:直木三十五
、頷いて、平へ向き直った。 「御存じの如く、罪の有無は、裁許掛が、これを、検察、糺弾致しまする。而して、その罪状を、老職に申し上げ、御老職より、君公の決裁を受け....
かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
花屋からかかりしを冬吉は断り発音はモシの二字をもって俊雄に向い白状なされと不意の糺弾俊雄はぎょッとしたれど横へそらせてかくなる上はぜひもなし白状致します私母は正....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
えだった。なおやかな手で書いたくせに文章は昂然とした手紙で、摂政サンマアセットの糺弾を端を撥き返しながら彼女は主張している、噂によれば彼女は「海軍卿の子どもを宿....