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「糾明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

糾明の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
きは豊後に申しつくる。なお、町人どもをどのように苦しめているやも知れぬ。仮借のう糾明せい。――目障りじゃ。早うひけいッ」 鶴の一声、とびかかった御近習の刀の下....
読書法」より 著者:戸坂潤
なる。つまり既知の常識を常識として反覆するだけで、その常識を掘り起こすでもなく、糾明するでもなく、高めるでもない。こういう論文はアタマの悪い論文である。そしてア....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
り、三斎隠居であろうか? 浪路どのの失踪《しっそう》が、わしの細工と見て取って、糾明《きゅうめい》するつもりでもあるのであろうか? どうも、そうは思われぬが――....
十二支考」より 著者:南方熊楠
夜にこれに就くに※大いに呼んで従わず。趙無理やりその衣を剥げば男子なり。官に送り糾明するに実を吐き、その師大同の谷才この術を行うたが既に死んだ。その党任茂、張端....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ついては、今日に至ってもその真相は判明していない。政党は議会に於いて、この真相を糾明しようとも云っているが、それがどういう意味を有つことになるかも、吾々にはハッ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
こうのいけ》さんのお嬢様だっしゃろ、と答えるくらいが落ちであるから、ここでそれを糾明《きゅうめい》するわけにはいかないが、ナンとその三井家のお嬢様に、ちょっとで....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
郎蔵達で、二人は五郎蔵たちの手によって捕えられ、武蔵屋へしょびいて行かれ、そこで糾明された。お浦は容易に実を吐こうとはしなかったが、いわば痛目吟味に逢わされ、と....
上海」より 著者:横光利一
弾痕だと主張し始めた。総工会幹部と罷業工人三百人から成る一団が、棺を担いで、殺人糾明のため工場へ押しかけた。しかし、彼らはその門前で警官隊から追われると、ようや....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
通いの船中でした振舞や、後の彼の行動など思いあわせ、 「怪しからぬ男だ、帰ったら糾明せねばならぬ。――其許を怨むどころか、此方こそ、門下どもの統御の不行届き何と....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
足らぬ童のしたこと。巌流は手を下さぬが、そち達がこのままにもいたし難いと思うなら糾明として、そこの湯柄杓で釜の煮え湯をいっぱい頭からかぶせてやれ。――命にはかか....
山の人生」より 著者:柳田国男
れども曾て物を言はず、且つ杖の下痛める体も無く、何とも仕方無ければ、夜明けて再び糾明すべしとて、厩に強く縛り附け置きしに、朝になりて見れば、何処へ行きけん其影も....