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紀綱
「紀綱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紀綱の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
て意見を公にするを得たるは実に当時印刷事業進歩の賜なり。彼らはしばしば国是確定、
紀綱緊張の説を主張し、または朝鮮征討、国権拡充を唱道したり。しかれども権義上の新....
「運命」より 著者:幸田露伴
之を古制に比すれば封境過大にして、諸王又|率ね驕逸不法なり。削らざれば則ち朝廷の
紀綱立たず。之を削れば親を親むの恩を傷る。賈誼曰く、天下の治安を欲するは、衆く諸....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を、ひとりあるきするほどのものには、相当の心得がなければならないはず。その当時の
紀綱《きこう》を維持する斬捨て御免の制度は、武士階級の面目を保護するために、百姓....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ッ捕えて磔刑にかける。多寡の知れた一人の武蔵をなどと、寛大にしておいたら、領下の
紀綱がゆるむというものだ。まして、今のような乱世には」 「沢庵さんは、私にはやさ....
「三国志」より 著者:吉川英治
が、ややもすると彼を軽んじて、 (卑怯な総帥、臆病な都督)と、あげつらい、陣中の
紀綱をみだしがちなことであった。 ために司馬懿は、わざと魏朝廷に上表して、戦い....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
ョの名を得た事は、別項「産所考」に説いておいた。これらの官署付属の余戸は、朝廷の
紀綱が弛んで、官署頽廃に帰するに及んで、自然その職を失い、主鷹司の餌取が取ったと....