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「紀行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紀行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
奇遇」より 著者:芥川竜之介
準備はもう出来たのですか? 小説家 大抵《たいてい》出来ました。ただ読む筈だった紀行や地誌なぞが、未だに読み切れないのに弱っています。 編輯者 (気がなさそうに....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
いました。みんなも黙って歩きました。もし誤まってひと足踏みはずせば、わたしもこの紀行を書くの自由を失ってしまわなければなりません。第四の石門まで登り詰めて、武尊....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
も作者の創作と思われては困るから、歴然としたパラッフィン・ヤング卿の赤道アフリカ紀行、「コンゴから|ナイル河水源へ」のなかの一記事を引用しよう。 晴天だと、ル....
獄中消息」より 著者:大杉栄
losophie〕 というのだ。 この次にはケナンの著シビリーン三冊(シベリア紀行)と、ルシツシェ・ゲフェングニツセと、およびツェルトレーベン・イン・シビリー....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
、その事蹟を調査するために、上州沼田その他に旅行して、「上野下野道の記」と題する紀行文を書いているが、それには狂歌や俳句などをも加えて、なかなか面白く書かれてあ....
ランス紀行」より 著者:岡本綺堂
り込むと、それが又延着して、八時を過ぎる頃にようやく巴里に送り還された。 この紀行は大正八年の夏、巴里の客舎で書いたものである。その当時、彼のランスの戦場のよ....
」より 著者:岡本綺堂
一 大田蜀山人の「壬戌紀行」に木曾街道の奈良井の宿のありさまを叙して「奈良井の駅舎を見わたせば梅、桜、....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
。 川裳明神…… わたしはハッと思いました。」 「――川裳明神縁起。――この紀行中では、人が呼んで、御坊々々と言いますし、可心は坊さんかと、読みながら思いま....
アラン島」より 著者:片山広子
たが、それよりも前にアラン島を紹介した人を忘れてはすまない。それは「アラン島」の紀行を書いたアイルランドの作家ジヨン・シングである。 シングがアラン島に行つた....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
それについて私の歌とか先生の歌とか発句とかいうようなものが沢山出来ましたが、この紀行はチベット探検には関係がないから略して置きます。二十三日に先生と共にまたカル....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
一、余、はじめ紀行、日記等は編述せざる意なりしが、友人来たりて曰く、近来洋行者はなはだ多く、紀....
西航日録」より 著者:井上円了
の、これを言文一致的の詩または歌につづりおきたれば、拙劣をかえりみず、左に録して紀行に代えんとす。 バルレー村につきてよめる歌は左のごとし。 日は寒く風は荒び....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
れり。 南半球の旅行中に、便船の都合にて英国を経由し、欧州を歴訪したれば、その紀行を本書中に加え、もって欧州最近の実況をも読者に紹介することとなせり。 本書....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
正徹より一年早く長禄元年に寂した。年六十七。『尭孝法印集』『尭孝法印日記』『伊勢紀行』等がある。 二条流の歌学が一般に認められていても、いざ勅撰となれば、その....
文章を作る人々の根本用意」より 著者:小川未明
が出来る。実用のための文書、書簡、報道記事等も文章であれば、自己の満足を主とする紀行文、抒情叙景文、論文等も文章である。 こゝには主として後者即ち文学的味いを....