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約束手形
「約束手形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
約束手形の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
など、経済ならぬ不経済極まる没常識の沙汰ではないか、今に其不経済運動のタタリで、
約束手形の不渡だけではすまない事になるだろう、ナモ 残本を安売して談判された出版....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
目当てである。亦朝廷でも、それを予約して味方に引き入れたのが多いのである。云わば
約束手形が沢山出されていたのである。 後醍醐天皇が伯耆船上山に御還幸の時、名和....
「新世帯」より 著者:徳田秋声
の裁判所へ送られた。詳しい事情は解らなかったが、田舎のある商人との取引き上、何か
約束手形から生じた間違いだということだけが知れた。期限の切れた手形の日附を書き直....
「恋の一杯売」より 著者:吉行エイスケ
知人の政府委員はメイ・フレデリックの美顔術によってマルクス学の国家理論さえ見下す
約束手形を振り出した。しかし次の瞬間が私に東京を去らしてしまった。私は日本が過去....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
かねじを喰うとは、なんだ。太青洋は、両国の共有物で、緩衝地帯などとは、けしからん
約束手形だ。アカグマ国の今後の活動が制限されて、困るじゃないか!) (へいへい、....
「死の前後」より 著者:豊島与志雄
れから某会社の専務取締のところへ出かけていって、現金七千円と引替に、一ヶ月期限の
約束手形八千円の証書を貰ってきてほしいと、ただそれだけのことだった。但し振出人は....
「狸石」より 著者:豊島与志雄
と、先の約束だけで、そしていつまでもその時は来ないじゃありませんか。いつもいつも
約束手形ばかりで、その期日が先へ先へと延びていきますと、それも空手形にすぎなくな....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
得意先L、M、Nは一定期間の信用を受けた後、現金でこれを決済しないで、私に宛てた
約束手形、または彼らに宛て彼らが引受けた為替手形によって決済せられる。そして私が....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
の一獲千金的紙上利益をタイプライターが創造しているだけの計画書を示し、彼に荘重な
約束手形の署名をさせるようになった。もちろんスワンソンは欺されてばかり居るのだ。....
「熊」より 著者:神西清
ルノーフ 亡くなられた御主人と、おつきあいを願っておった者ですが、その御主人に、
約束手形二枚で合計千二百ルーブリ、御用だてしてあります。じつは明日が、農業銀行へ....