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約論
「約論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
約論の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
論を祖述し多く哲学理想を含蓄したればなり。中江氏らのおもに崇奉せしはルーソーの民
約論なるがごとく、『政理叢談』はほとんどルーソー主義と革命主義とをもってその骨髄....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
天賦人権の新説も頭を持ち上げ、ヨーロッパ人の中に生まれた自由の理も喧伝せられ、民
約論のたぐいまで紹介せられて、福沢諭吉、板垣退助、植木|枝盛、馬場|辰猪、中江|....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
な貴族主義的イデオロギーの上に立脚すると見ていいだろう。
バークは一種の社会契
約論者に数えられるが、ホッブスの社会契約説は云うまでもなく個人主義に、その意味で....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
なって来たのは、云うまでもなくフランス大革命を契機としてであり、ルソーの所謂『民
約論』に於ける主権の概念に結び付いてである。ルソー自身、浪漫主義の端初をなすと云....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
事新らしい事と知識を拡めて行く、そこで明治の始めこそ、福沢風におだてられ、また民
約論や三権分立論などを読んで、自由とか民権とかを神の御託宣のように思っていたので....
「重兵衛さんの一家」より 著者:寺田寅彦
フックスの訳本を読んで聞かせてくれたり、十歳未満の自分にミルの経済論、ルソーの民
約論を教授してくれるという予告だけでもしてくれた楠さんは、たしかにその時代の新人....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
うんだ。僕だってその場合になったらすてきなもんだぜ。僕はプリュドンムも読んだ、民
約論(ルーソーの)も知ってる、共和二年の憲法も諳《そら》んじてる。『人民の自由は....