紅梅焼[語句情報] » 紅梅焼

「紅梅焼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紅梅焼の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
と思った。それでも清は可愛がる。折々は自分の小遣《こづか》いで金鍔《きんつば》や紅梅焼《こうばいやき》を買ってくれる。寒い夜などはひそかに蕎麦粉《そばこ》を仕入....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
い時は口を一文字に閉じ、つまらなさそうな眼付きをして往来をジロジロ見送っている。紅梅焼きを焼く銀杏《いちょう》返しを初め、背広を着て店に並んで、朝から晩まで三円....
「足迹」より 著者:徳田秋声
のは、その翌朝であった。 「どうも済みません。」 お鳥は疲れたような顔をして、紅梅焼きを一ト袋、袂の中から出すと、それを棚の上において、不安らしくお庄の顔を見....
「一足お先に」より 著者:夢野久作
も知れませんが、ソン時は宜しくお頼み申しますよ。アハハハハハ。お妹さんのお好きな紅梅焼を買って来て上げますからナ。ワハハハハ」 と訳のわからない事を喋舌って噪....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
た相撲取りで、小結か関脇位まで取り、土地ッ児で人気がありました。この向うに名代の紅梅焼きがありました。 観音堂に向っては右が三社権現、それから矢大臣門（随身門....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ただきましょう。」 「うん、それもよかろう。今度は皆のお土産だ。」 雷おこしや紅梅焼の大きな包が出来ました。 雷門から車に乗って帰りましたら、まだ時間は早い....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
は「中央公論」「改造」の二、三百ずつもさばく書店になってしまったのである）豆屋、紅梅焼屋の以前のように目につかなくなったことである。（数のうえでも豆屋は絵草紙屋....