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「紅梅色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紅梅色の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源氏物語」より 著者:紫式部
の着物を着ようという自信も出ません」 さすがに恥ずかしそうに言う女王であった。紅梅色の浮き模様のある紅紫の小袿《こうちぎ》、薄い臙脂紫《えんじむらさき》の服は....
源氏物語」より 著者:紫式部
の支那|錦のそろいの姿であった。明石夫人の童女は目だたせないような服装をさせて、紅梅色を着た者が二人、桜の色が二人で、下は皆青色を濃淡にした袙で、これも打ち目の....
源氏物語」より 著者:紫式部
て、院のお袖にまつわりつくのが非常にかわいく見られた。白い羅に支那の小模様のある紅梅色の上着を長く引きずって、子供の身体自身は着物と離れ離れにして背中から後ろの....
源氏物語」より 著者:紫式部
らして衣服などを持たせてよこした。次の日は乱れた髪を少し解かさせて、深い紅の上に紅梅色の厚織物などの取り合わせのよい服装を浮舟はしていた。侍従も平常用の裳を締め....
昆虫図」より 著者:久生十蘭
のような時代おくれな顔をした、日蔭の花のような陰気くさい女で、蒼ざめたこめかみに紅梅色の頭痛膏を貼り、しょっちゅう額をおさえてうつ向いていた。吉原にいたことがあ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
紅梅地に、白と緑の桃山|刺繍が散っている初春らしい衣であった。 その白い襟や、紅梅色が、車の輪に透いて見えたので、城太郎は牛の鼻づらを摺ってそばへ飛びついて行....