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「紅樹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紅樹の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
には清国人が籃をひらいて蟹を売っている。蟹の大なるは尺を越えたのもある。 「半江紅樹売(明治37・10) 京は三条のほとりに宿った。六月はじめのあさ日は鴨川の....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
あいかわらず、海も見える、城も見える。」 といった。 就中、公孫樹は黄なり、紅樹、青林、見渡す森は、みな錦葉を含み、散残った柳の緑を、うすく紗に綾取った中に....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
そこで始まるのである。 土人の“Maraibo”という水上家屋のあいだを抜け、紅樹林の泥浜にぐいと舫を突っこむ――これが、往復八千キロの旅路のおわりであった。....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
する友人門生のみであった。初夏の夕映の照り輝ける中に門生が誠意を籠めて捧げた百日紅樹下に淋しく立てる墓標は池辺三山の奔放|淋漓たる筆蹟にて墨黒々と麗わしく二葉亭....