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「紅毛人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紅毛人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
報恩記」より 著者:芥川竜之介
うではありませんか? 歌舞伎《かぶき》の小屋を擾《さわ》がしたと云う、腰の曲った紅毛人《こうもうじん》、妙国寺《みょうこくじ》の財宝《ざいほう》を掠《かす》めた....
じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
れら三年の間、諸処を経めぐった事がござる。その折さる海辺《うみべ》にて、見知らぬ紅毛人《こうもうじん》より伝授を受け申した。」 奉行「伝授するには、いかなる儀....
神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
や、オルガンティノに限った事ではない。悠々とアビトの裾《すそ》を引いた、鼻の高い紅毛人《こうもうじん》は、黄昏《たそがれ》の光の漂《ただよ》った、架空《かくう》....
おしの」より 著者:芥川竜之介
》んだ聖者の像を照らしている。参詣人はもう一人もいない。 そう云う薄暗い堂内に紅毛人《こうもうじん》の神父《しんぷ》が一人、祈祷《きとう》の頭を垂《た》れてい....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
》や柘榴《ざくろ》の実と、そうしてその中に坐りながら、熱心に話し合っている三人の紅毛人《こうもうじん》とを、読者自身の想像に描いて見るよりほかはない。何故と云え....
誘惑」より 著者:芥川竜之介
4 海を走っている帆前船が一艘。 5 この帆前船の内部。紅毛人の水夫が二人、檣《ほばしら》の下に賽《さい》を転がしている。そのうちに勝負....
女の決闘」より 著者:太宰治
があるのではないかと、笑いごとでは無しに考えられるのであります。殊にも、この男は紅毛人であります。紅毛人の I love you には、日本人の想像にも及ばぬ或....
蘭学事始」より 著者:菊池寛
んだ。 「いや、御両所のお言葉ではござるが、われらの存ずる子細は別じゃ。およそ、紅毛人とは申せ、同じ人間の作った文字書籍が、同じ人間に会得できぬという道理は、さ....
如是我聞」より 著者:太宰治
というものを、まるでいい加減に読んでいるらしいのに、本当に、ひやりとした。古来、紅毛人の文学者で、バイブルに苦しめられなかったひとは、一人でもあったろうか。バイ....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
見して、その数量をも知っていた。それを、小山は、それだけは知らん振りをした。 「紅毛人は、やっぱし、教会だとか慈善だとか云ってけつかって、かげじゃなか/\大きな....
惜別」より 著者:太宰治
応用は、人間の現実生活の享楽に直接役立つので、この世の生命に対する執着力の旺盛な紅毛人たちの間に於いて異常の進歩をとげ、東洋の精神界にまで浸透して来た。日本はい....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
ろう。 刑部という男にしてからが、同じ頃に長崎にゴロツイていて、いろいろの国の紅毛人と交わり、異国の安っぽい器具などを、安い値でたくさん仕入れて来て、これも長....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
屋の正面の壁にあり、蝋燭の立ててある台の側に、長髪、碧眼、長身肥大、袍をまとった紅毛人が、椅子に腰かけて読書をしてい、それらの物の以外には、ほとんどこれという器....
染吉の朱盆」より 著者:国枝史郎
響いたことがあった。染吉の朱盆の真紅の色と、染吉の衰死という奴さ! ……こいつァ紅毛人の話だが、或る画家がいい色を出すため、自分の体から血を取って、絵具がわりに....
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
、恐ろしいことでございます」これだけは民弥も真剣であった。 「そればかりではない紅毛人までが、ユサユサ日本へやって来て、南蛮寺などを建立してしまった」弁才坊はひ....