紅葉の錦[語句情報] »
紅葉の錦
「紅葉の錦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紅葉の錦の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「季節の植物帳」より 著者:佐左木俊郎
或いは淡紅色に…… そして春の野は緑に包まれ、夏の森林は深緑がしたたり、秋の林は
紅葉の錦を纏《まと》う。落葉樹が寒風に嘯《うそぶ》き早春の欅《けやき》の梢《こず....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
みたが、帰って来たころには、葉子の懐ろも大分寂しくなっていた。 二人は燃え立つ
紅葉の錦に埋まっている、小涌谷の旅館に落ちついたが、どうせそのうちに低気圧は来る....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
一二 こういうことがあってから一月ほどの日が経った。万山を飾って燃えていた
紅葉の錦は凋落し笹の平は雪に埋ずもれた。冬|籠りの季節が来たのである。 冬とい....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
の深さも、他に類がない。何しろ歴史的感情と仏像と、古寺と天平と中将姫と、八重桜と
紅葉の錦と、はりぼての鹿とお土産と、法隆寺の壁画、室生寺、郡山の城と金魚、三輪明....
「星」より 著者:国木田独歩
々は野生えのままに育ち、春は梅桜乱れ咲き、夏は緑陰深く繁りて小川の水も暗く、秋は
紅葉の錦みごとなり。秋やや老いて凩鳴りそむれば物さびしさ限りなく、冬に入りては木....