紅隈[語句情報] » 紅隈

「紅隈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紅隈の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
霞み、身も心も上気して、溜息をさえ吐く者があった。 団十郎の定光が、あの怪奇な紅隈と同じ怪奇の扮装で、長刀佩いてヌタクリ出で、さて大見得を切った後、 「東夷南....
京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
たします際に、面を彩る種々の線に過ぎないのでございますが、色彩の点から申しても、紅隈、藍隈、墨隈というように色々ございますし、形から申しましても、筋隈、剥身、火....
明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
。シカシ世間に与えた感動は非常なもので、大多数は尽くヒプノタイズされてしまって、紅隈の団十郎が大眼玉を剥いたのでなければ承知出来ぬ連中までが「チンプンカンで面白....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
最も重大なる一要素となりぬ。また図中人物が筋肉の緊張を示さんとしてその四肢の線に紅隈《べにくま》を施したるも春章の創意する所なりといふ。 春章が役者絵には宝暦....