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「紅顔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紅顔の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
えらいものであるが、見る人の目から見れば決して解らぬのではない。 燃えるような紅顔であったものが、ようやくあかみが薄らいでいる。白い部分は光沢を失ってやや青み....
「河口湖」より 著者:伊藤左千夫
けて女がひとり洗濯をやっていた。これが予のいまおる宿である。そして予はいま上代的紅顔の美女に中食をすすめられつついる。予はさきに宿の娘といったが、このことばをふ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ひょいと見眺めるや対手は、この上もなく意外だったに違いない。そこに佇んでいたのは紅顔十八歳、花も恥じらわしげな小姓だったのです。当然のごとく取次ぎの男は嘲笑って....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
―神学者に奉られた尊号。 13 酒姫――酒の酌をする侍者。それは普通は女でなくて紅顔の美少年で、よく同性愛の対象とされた。 15 大地を担う牛――イラン人は地球....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
るするとあがった。 「出港に際し、リット少将に対し、深甚なる敬意を表す」 白髪紅顔のリット少将は、にっこりとしてまた挙手の礼を送った。 飛行島の信号鉄塔の上....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
してしまわなかった原因であろう。アカラヒク・ハダに就き、代匠記初稿本に、「それは紅顔のにほひをいひ、今は肌の雪のごとくなるに、すこし紅のにほひあるをいへり」とい....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
窺ヒ、魚ハ口傍ノ朱ヲ弄ス」 すると李白が後を継いだ。 「緑髪ハ波ニ隨ツテ散リ、紅顔ハ浪ヲ逐ツテ無シ、何ニ因ツテ伍相ニ逢フ、応ニ是｜秋胡ヲ想フベシ」 また県令....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
東山女学校の先生を勤めておられて、私に講演を依頼されたのであった。 そのかみの紅顔の美少年は今は顎の下に髯をたくわえたりして、人生の寂莫と運命の厳しさなどにつ....
「地上」より 著者:島田清次郎
んな人の名を聞いたことがなかった。彼は疑い深く深井をみつめた。深井のやや上気した紅顔は真面目で純潔な光に輝いていた。 「君は読んだことがあるのか」 「ええ」 「....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
姥雪与四郎・音音 乱山｜何れの処か残燐を吊す 乞ふ死是れ生真なり※し 薄命紅顔の双寡婦 奇縁白髪の両新人 洞房の華燭前夢を温め 仙窟の煙霞老身を寄す 錬汞....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
を病む少女のように、色が青白くまつ毛が長く、ほっそりと頬が痩せている。 いわば紅顔可憐だが、しかしやがて眼を覚まして、きっとあたりを見廻した眼は、青み勝ちに底....
「レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
の名でも、色の名でも形容は出来ますまい。 白髪の音楽家 （群衆の最後の列にあり、紅顔なれど白髪、手に銀の竪琴を持つ。それをかき鳴らして進み出で）お嬢様の美しさは....
「幽霊」より 著者:小野佐世男
１ 残暑がすぎ、凉風がさわやかに落葉をさそう頃になると、きまって思い出すことがある。 私はまだ紅顔の美少年（？）だった。その頃、私達一家は小石川の家から、赤坂の新居へ移った。....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
と現われたは少くも口髯ぐらい生やしてる相当年配の紳士と思いの外なる極めて無邪気な紅顔の美少年で、「私が森です」と挨拶された時は読売記者は呆気に取られて、暫らくは....
「活人形」より 著者:泉鏡花
田駄平は酔えるがごとく、酒打ち飲みていたりけり。 無慙やなお藤は呼吸も絶々に、紅顔蒼白く変りつつ、苛責の苦痛に堪えざりけん、「ひい、殺して下さい殺して。と、死....