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紋形
「紋形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紋形の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「槍ヶ岳第三回登山」より 著者:小島烏水
を見ていたが、人が近づいたので、ついと飛ぶ、大石の上には水で描いた小さな足痕が、
紋形をして、うす日に光っている。 馬場平(宛字)というところへ来ると、南北の両....
「自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
くさんあるであろう。放電についても放電管内の陽極の縞や、陽極の光った斑点の週期的
紋形なども最も興味あるものであり、よく知られてもおりながら、ここでもやはり週期決....
「魔都」より 著者:久生十蘭
の扁平な半球楕円形が出来上った。それからポケットの内側に微かに残っている亀甲様の
紋形に合せて、半球の上へ切子の形をつける。ポケットに落し込んで見ると一厘の隙もな....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
その手帳を失い、お歌も忘れました。 広いお座敷の襖が黒塗の縁で、浅葱色の大きな
紋形がぽつぽつあるのを、芝居で見る御殿のようだと思いました。お庭は広く、立樹も多....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
だちて二葉亭は新作の題名について相談して来た。「二つ心」とか「心くずし」とか「新
紋形二つ心」とかいうような人情本臭い題名であって、シカモこの題名の上に二ツ巴の紋....