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紋散らし
「紋散らし〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紋散らしの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
物の中の夜は、いかさま歌を思うのにふさわしいものらしい。
右の桔梗と、蛇の目の
紋散らしの襖の外で、その時軽く咳《せき》が起る。
絵のような時代のついたこの御....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
ときわ目立つのは狩装束に身を固めた肥満長身の老人で、恐ろしいほどの威厳がある。定
紋散らしの陣帽で顔を隠しているので定かに容貌は解らないものの高貴のお方に相違ない....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、黄昏れとなれば、物々しくも扮装にかかった。彼女の死装束とする白晒布の肌着には、
紋散らしのように、諸国にわたる神社仏閣の印が捺してある。 浪華では住吉神社、京....