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紋白蝶
「紋白蝶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紋白蝶の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白」より 著者:芥川竜之介
を巻き、黒塀の外へぬけ出しました。黒塀の外には春の日の光に銀の粉《こな》を浴びた
紋白蝶《もんしろちょう》が一羽、気楽そうにひらひら飛んでいます。
「ああ、きょう....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
た。沈丁花の花はやや巧みにできたが、葉の陰影にはいつも失敗した。それから緋縅蝶、
紋白蝶なども採集した。小畑が送ってくれた丘博士訳の進化論講話が机の上に置かれて、....
「ジャングル頭」より 著者:豊島与志雄
く余地はあるまい。 例えて言おう。晩春初夏の後楽園野球場には、しばしば、可憐な
紋白蝶が一匹或るいは二匹、ひらひらと飛んでいる。砂地の上や青い芝生の上を、地面低....
「日記」より 著者:宮本百合子
大変黒い蝶の舞うのを見た。 青い空の下を黒蝶が舞うのは貴族の令夫人の様な姿だ。
紋白蝶なんかは黒蝶よりもあさっぽい気がする。 それは色が黒の方はすべての色をふ....
「澪標」より 著者:外村繁
鳴いている。ででっぽっぽうも鳴いている。畠の隅には、こぼれ生えの大根の花が咲き、
紋白蝶が群り飛んでいる。庭隅には、紫のかっこう花も咲いている。 晩夏の季節の時....