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納め物
「納め物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
納め物の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
抽き出した煙管に煙草をつめながら、斯様な話をした。
此辺はもと徳川様の天領で、
納め物の米や何かは八王子の代官所まで一々持って往ったものだ。八王子まではざっと六....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
れる女人、斬り殺されるもの、数知れず――。 そこへ矢つぎ早やに絞るような年貢、
納め物の取り立て。 村ぜんたい、すっかり荒らされきって、一家一族は手を引き合っ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
う一つお角の腹では、今度の一世一代が大当りの記念として、浅草の観音様へ、何か一つ
納め物をしようとの考えがあって、額にしようか、或いはまた魚河岸の向うを張った大提....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に露出しているから、中の品物の何物かを認めるのは骨が折れません。それはありふれた
納め物の絵馬《えま》です。そこらの辻堂の中あたりにいくらも見られる絵馬であること....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
がございますので、その人らに頼んで明日は出掛けることになりました。けれども政府へ
納め物に行くからといって自分の村から馬を連れて来る訳ではなく、その駅々からして駅....