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「納戸方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

納戸方の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
み上がって、自今村正作の打ち物類は見つかりしだい取り捨てるべし、というご禁令をお納戸方《なんどがた》に向かって発したものでしたから、それがいつしか村正の嫌忌され....
南国太平記」より 著者:直木三十五
百城、異国方槍組へ、廃止に就いて御手当を渡せと、定便で、差紙を出したか、何うか、納戸方で聞いて参れ」 百城が立って行った。 「いろいろに、小細工をしよっていか....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、 「ようこそ」 と挨拶の後、 「それがしは、馬廻り役木村助九郎」 「拙者は、納戸方村田|与三」 「出淵孫兵衛でござる」 と順々に名乗り合った。 酒が出る....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
と思うと、脚を深く入れた、塩積船が出てゆくし、あなたからも岡崎の港へ、飛脚船や納戸方の用船などかなり激しく入ってくる。 その海上往来のさまをみているうちに、....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
で、機嫌のよい阿波守は、謁をゆるして、当座の手当を与えるように近侍へいいつけた。納戸方の侍の手から、金一封ずつが渡された。 すくない金ではないらしい。 「なお....
醤油仏」より 著者:吉川英治
のだ。して国元はどちらだね」 「鳥取の池田家に仕えます者で、はい、因州です。父は納戸方で七十石ほど頂戴しておりましたが、先頃死亡いたして、家名もそのまま潰れかか....