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納経
「納経〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
納経の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海神に祈る」より 著者:田中貢太郎
云う寺があったが、浜の方から其の寺は見えなかった。其の律照寺は四国巡礼二十五番の
納経所で、室戸岬の丘陵の附根にある最御崎寺の末寺で、普通には津寺の名で呼ばれてい....
「長者」より 著者:田中貢太郎
僧の詞に驚いて、其の日から家を出て、弘法大師の巡錫していると云う四国八十八箇所の
納経所
納経所を目的に尋ねて往った。 そして、初めには
納経所の順を追うて廻りなが....
「遍路の正月」より 著者:種田山頭火
―いかにも遍路らしい飾りつけ――が出来ていた。正面には弘法大師の掛軸、その前にお
納経の帳面、御燈明、線香、念珠、すべてが型の通りであったが、驚いたことには、右に....
「千ヶ寺詣」より 著者:北村四海
致方なく、これを許したから、娘は大変喜んで、早速まだうら若き身を白衣姿に変えて、
納経を懐にして、或年の秋、一人ふいと己の故郷を後にして、遂に千ヶ寺詣の旅に上った....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た。 山支度はほぼ狩猟いでたちのそれに近い。弓の代りに山杖を持っただけである。
納経の経巻は、これを、一族河原ノ入道の子、蔦王という童武者に負わせて。 「久子、....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
追って、先ごろ、杉本氏やほか数氏と、平家史蹟巡りの旅行の途中、厳島神社で例の平家
納経を見、また清盛、頼盛両筆の無量寿経に、彼の筆のあとを、眼に見ました。優雅です....